今ここにある問題を解決するために 僕らはアイデアで越えていく DENTSU DESIGN TALK 電通デザイントーク (カドカワ・ミニッツブック) [Kindle]

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  • 2014年5月初版
    嶋浩一郎・樋口景一 対談
    ==

    業界屈指の「プランナー」お二人の対談。

    以下、刺さったところの抜粋です。ジャーナリストの視点、っていうのが、個人的には本イチでした。

    ~~~

    人の欲望は文句として発露することが多い。
    だから、僕は違う場所で同じ文句を3回聞いたら世の中結構そういう欲望が潜在的に存在するんじゃないかと考えるようにしている。 (嶋)

    「その企画は手のひらに載りますか」
    概念で語っていないとか、上から目線になっていないとか、
    中途半端に業界になじんだ人間としてものをかたっていないとか、全てのチェック基準になるんじゃないかと思っていて。
    それは自分の企画が本当の意味で、ある一人の人間の
    すごく小さいかもしれないけれどきちんとした欲求に基づいた何かになっていて、その輪郭をきちんと持っているかということをチェックすることになるんじゃないか。(樋口)


    社会の課題

    経営課題

    商品・サービスの課題

    本来課題として設定し、解決すべきは「一番上」のところ。
    それ以下は、結果的に解決されるものであるはず。
    下のものを課題として設定すると、生活と距離が生じ、支持は限定的になる。


    大事なのは「ジャーナリズムの視点」だと思う。つまり「今、この瞬間に」というところがとても重要だと思うんですよ。たとえば、今、人がこう行動していて、そこに対してこういうテーマを投げかければいいのではないか、ということだけではなくて、こういう社会情勢でこういう経済環境で、こういうニュースを見ている今この瞬間だからこそ、人はこういう風に感じてこういう風に動くはずだと。動力というのは、火をつけることだと思っていて、
    それには単純に静止状態のところに「これどうですか?」と
    サイエンスとアートが交差しているものをぶつけたところで、
    僕はそんなに火はつかないと思うんですよね。
    相手の人も動いているということ、そのスピードをどうとらえるかということが大事だと思っています。 (樋口)


    既成概念/ステレオタイプ ⇒ 新しい概念(言語化)
    この⇒を実現するには、「アンチテーゼ」が必要。
    今この瞬間の人々の気持ちや行動を元に、疑いを投げかける。それが「アイデアで人を動かす」ということなんだじゃないかと思う。 (樋口)

著者プロフィール

博報堂ケトル共同CEO/クリエイティブディレクター・編集者。
1993年、博報堂入社。企業の広報戦略に関わる。
2001年、朝日新聞社に出向し、若者向け新聞「SEVEN」の編集ディレクター。
2003~05年、雑誌「広告」(博報堂)編集長。
2012年、東京・下北沢に本屋B&Bを開業。
著書に『なぜ本屋に行くとアイデアが生まれるのか』(祥伝社新書)などがある。

「2014年 『グルメサイトで★★★(ホシ3つ)の店は、本当に美味しいのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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