WIRED VOL.13 (GQ JAPAN.2014年10月号増刊)
- コンデナスト・ジャパン (2014年9月10日発売)
- Amazon.co.jp ・雑誌
感想・レビュー・書評
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なんとなく見てて面白い雰囲気の雑誌だが、内容はそれほどでもない。ベンチャー、ギークなどの言葉が好きみたい。イノヴェイションと記載する点が毎回鼻につく。でも全体的には好きな部類。
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ファッションはテクノロジーを求めている。
「オンラインビジネスは、美意識や思想、価値観を共にする人たちと、国境を越えてパーソナルに繋がれる素晴らしいチャンス」という。ベンチャーらしい。
Tofu Beatsのインタビューも面白い。音楽が好きで好きでしょうがない。そんな人はたくさんいる。彼は、好きだけどみんなと一緒にバンドをやれなかった。だからこそ、インターネットにのめり込んで、インターネット上で曲を表に出していく。これが大物の目、または耳にとまり、、、というストーリーだ。就活してみたりもしたが、結局、世の中に巻き込まれながら出て行くことになる。その時に、支えてくれているのが仲間の存在。tomadの通称「社長」がイベントやCDなど、現実の世界に引っ張りだしたと言える。誰と関わるかは自身では選べるようで選べない。今を一生懸命生きることで、その出会いがあるかも知れない。
シェアリングエコノミーの時代。airbnbは、信頼で成り立つビジネス。一方で、みんな人間的なつながりが大好きだったという根本から作り出されたビジネスでもある。これが日本で始まるのかどうか。昨今、急増する外国人観光客。中国人の友人が日本に訪ねてくるときにも感じる、赤の他人だけど信頼できる人という存在。シェアリングコミュニティーとビジネス。繋がっていく。 -
Big U 隠れた防波堤
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もっとファッション寄りだったり、リアルクローズの話だったりを期待してたんだけど、結構テッキーな感じで、知らないサービスやその裏側が色々と分かり、これはこれで面白かった。墨田区FABタウン計画、tofuさんのインタビューも旬でよい。
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SWITCHといい何かと話題のファッションとテクノロジー特集。あまり興味のあるトピックではないし、ファッション業界が想像以上にアナログだなんて考えたこともなかったけど、ビッグデータ、シェア、リアルタイムといったあたりの動きがこちらの業界を賑わせているらしい。個人的には今号は雑誌としてはIMAとのコラボが一番面白い取り組みだったと思います。
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ファッションと言うと紙と鉛筆で作るものだと思っていたら、ファッションの世界にもテクノロジーの波が押し寄せていた。3Dを活用して服のデザインを自由に組み合わせたり、データ分析をして売れる売れないものを見極めたり、試着もテクノロジーで手軽にできるなどいろいろな工夫をしている。
パラパラめくっていると墨田区のFABタウン計画が載っていた。墨田区にある3,500の町工場をネットワーク化して、1つの工場にすると言う「未来のものづくりのエコシステム」が進められている。技術力の高さが個々の工場にあるので、ばらばらだった状態を一つに集約して情報発信していけば、停滞気味の墨田区の町工場にも活気が戻るのではないかと言うことだ。「眠るお宝の山」をどう再生していくか気になるところだ。
気になったのは「荒れ狂う世界の天気」だ。日本でも集中豪雨が激しくなり数年前なら考えられなかった状況が生まれている。世界に目を向けてみると、大干ばつ、ハリケーン、山火事など異常な事態が「コモディティー化」してきている。2047年にはこのおかしな天気が「普通」になると述べている学者がいる。それはハワイ大学のカミロ・モラ教授だ。世界各地の気候モデルを分析した結果とある。
そうすると亜熱帯にしか生息していなかった危険な生物がコンテナ貨物や航空便に紛れ込んで空港周辺で生き延びて、デング熱のように人間に被害をもたらす可能性が出てくることも考えられる。
おまけに「視覚とテクノロジーをめぐる24冊」が紹介されている。いろいろな分野の本が載っていて興味深い。 -
メインの特集はファッション。……Wiredの読者はあまり馴染みが無いんじゃないかなこの話題。斜め読みになってしまったけど、ファッションという題材なのに出てくる人物の服装が一様にシャツとズボンなのはなんでなの?と思ってしまう。小物なども扱っていて、服装だけでないのは分かるんだけれど……。
オキュラス・リフトのページでようやくWiredらしい内容になる(すでに知っていたのでそれほど驚きはなかったが)。Facebookに買収されたときに大炎上し、特に古参のファンから盛大に叩かれたとあるが当たり前だろう。Google Glassもそうだが、またプライバシー侵害が起きるんだろうな。ところで同じ記事が掲載された英語版では表紙がオキュラス・リフトの開発者で、日本だとファッションってのがなんかトホホな印象。