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- / ISBN・EAN: 4988105069510
感想・レビュー・書評
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湊かなえさんはとても大好きな作家さんの一人で、湊さんの小説はよく読ませていただいているのですが、本作品は、原作未読です。
すごいですね、本当に、人の心をざわつかせる天才!(笑)
それぞれが取材に応じているシーン、そこを原作で読んでいたら、きっと湊さんのよさが一番出るんだろうな。
湊さんといえば、一人称。
作品を読んでいる時、脳内で思い浮かべる語り手は、たいていむかつく語り口をしているんです。湊さんの作品て、脳内で映像が浮かんでくるような感覚があって、だから映像化するのにもってこいだなって、いつも思います(誰目線)。
でも。
こうして映画化されて、実際に語り手が語っていると、超むかつきますね。生瀬さんとか、特に、すーごいむかつきました。あと、地元の、近所のおばちゃんも。映像化したら面白いだろうなって思いつつ、こうして映像化されると、すっごいざわつく!
ワイドショーの演出も本当にイライラしたし、普通の気持ちで見始めたのに、逆にざわざわさせられちゃった感じ。腹立つわー!ずるいわー!原作読んだあとも、いつもこんな気持ちになります、湊さんの作品て。
それでもこうして時々観たくなるし、新作が出ると気になってあらすじチェックして、文庫化されるのを楽しみに待って、ブクログの新刊情報で見つけると、ついつい本棚に追加しちゃうんですよね。なんでしょうね、これ、イヤミス依存症、とでもいうんですかね。 -
小説を読んでいるので思い出しながら観ました。
SNSでドンドン間違った情報が拡散されていく様子がリアルで怖かった...。
最後のシーンは、泣けました。 -
数年ぶりに観て思うこと。前回観た印象がない。見終えた今、こんなにムカついているのに。マスコミに ネットに SNSに 空気読むの大好き・噂好き日本人に。自分もそんな血が流れてるかもの事に。戒めだな この映画。
そして いくら悪い事あっても いつかいい事あるよみたいな脳天気な考えって 喉元過ぎればなんとかで 原因を曖昧にしたがる誰かさん達みたいで嫌なんだけど 理解したりもするー。あーあ。根拠のないポジティブさって必要なのかもね。 -
菜々緒は、美人だ。明らかに美人の基準が変化している。
そして、シャープで性悪な感じがあり、この映画の主役なんだね。
殺されてしまったのに、それでも、ヒロインになっている。
上司に、『怒るなら私に言ってください』というシーンがいい。
個人が情報発信できる時代に、ありうる風評。
事実ではなく、推測が 推測をよび、
犯人に祭り上げられる。今の時代は、怖いのだ。
風評で、人を 抹殺できる。
その手法を犯人はたくみに使う。
契約のディレクター 赤星ことレッドスター/綾野剛。
この軽さが、なんとも言えない。SNSで、常に発信する。
ラーメンのことばかりアップしているのが、
美人惨殺事件のタレコミがあって、俄然 がんばるのだ。
たくらみも 知らないのに。
ちゃんと、検証すべきことだが、
検証なしにテレビのワイドショーにとりあげてしまう。
そして、Sが、容疑者のように なることで、
SNSでは、名前まで確定されることになる。
レッドスターは、S/城野美姫/井上真央 を追いかける。
あくまでも、犯人だと言う想定で。
城野美姫の幼い頃から、根掘り葉掘り 掘り出される。
占いの力。赤毛のアン。
友人である 美人だと思う『夕子(タコ)』ちゃん。
コリャ。先生が酷すぎる。
友人たちの証言によって 物語が、構成される。
まったく、事実と違う ニンゲンが 形成される。
そして、本人が やっと 自分のことを告白することで、
事件の 本当のことが、みえてくるが、
美姫は、悲観して 自殺しようとする。
それで、突然 テレビが 真実を告げる。
ふーむ。現代のホラー物語だね。 -
面白い映画。ただ「悪人」もそうだけれど、容疑者やその周囲の人の人権をテーマにする映画では、「誰も守ってくれない」を見たときの衝撃と感動が大きくて、それに勝るものがないように思ってしまう。改めて一度三作見比べてみたい。
ただただただ、「白ゆき姫殺人事件」での送別会シーン。金子ノブアキ演じる篠山係長が、遠くの席にいる井上真央演じる城野美姫のお箸がおちたことに気づいて、影ながらお箸を頼む優しさをみて、この事件この報道がなければこの2人にまだ希望があったんじゃないかととても切ない気持ちにさせられた。
井上真央の細かな表情の演技に引き込まれた。 -
日の出化粧品の美人OL、三木典子(菜々緒)が何者かに惨殺された。
不可解な殺人事件を巡り、ひとりの女性に疑惑の目が向けられる。
同期入社の地味な女性・城野美姫(井上真央)。
テレビのワイドショー取材に美姫の同僚、同級生、故郷の人々、家族や関係者が美姫についてのさまざまな噂を語り始め、ネットは炎上し、口コミによって噂は大きくなっていく。
湊かなえの同名小説を映画化。
原作の手法は、事件の関係者の証言やツィッターでのやりとりや雑誌の記事を実録本のように書いていたが、映画ではレポーターが事件の取材をしながらツィートしている内容やワイドショーが関係者が証言する様子の間に挿入されることで見事に映像化し、無責任に容疑者に悪意のある証言をする被害者の同僚やろくに裏もとらず取材内容をツィッターにだだ漏れさせて反応を喜んでいるレポーターや無責任に乗っかって盛り上がるネット住民などの浅はかさや無責任さを抉りつつ、さらにはネット住民は本当に相手に向き合ってコミュニケーション出来ているのかをブラックユーモアたっぷりに描いていて、蓮佛美沙子や小野恵令奈演じる被害者と容疑者の同僚や自分大好きなレポーターを演じる綾野剛や金子ノブアキが間違った印象や憶測を交えて無実の人間を容疑者に仕立て上げるような証言をする様子をワイドショーなどのスタイルで描いているのがワイドショーなどのブラックなパロディのようで、大笑いしながらも背筋が凍りついた後味を残すサスペンス映画の傑作でした。
容疑者にされて追いつめられる井上真央の抑え目の演技や井上真央の親友を演じる貫地谷しほりのボーイッシュな演技や菜々緒の性悪っぷりも、良かったです。
ラストは、赤毛のアンの設定をアレンジした希望や救いの感じられる展開で、じんわり沁みました。「自分の記憶で作られる過去と他人の記憶で作られる過去、どちらが正しいのでしょう」 -
井上真央、本当は美人なのに、冴えない地味OLに見える。
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期待してなかった分、面白かったです。前半で挫折しそうになったけど、後半の井上真央ちゃんの演技に感動しました。
前半で刷り込まれていた人物像が後半では真逆になって、観終わった後はスッキリしました。
マスコミやメディア、SNSの言葉で印象付けられてゆく怖さを感じました。 -
湊かなえのミステリー小説の映画化です。
国定公園で女性が惨殺され、女性会社員の美姫
に容疑がかかります。
ワイドショーのディレクターが取材で得た情報
を勝手にSNSに投稿して注目を浴び世間は彼女
を犯人と決めつけ追い込んでいきます。
事件関係者により内容の食い違う証言を使った
多角的に見せる手法が見物です。
ネットやメディアによって事実が誇張されたり
裏付けのない情報が流れたりして、まさに現代
を象徴しているようでリアルでした。
殺人事件の容疑者役の井上真央さんと映像ディ
レクター役の綾野剛さんの演技も見事でした。 -
見る方向が変わると、見え方が変わる恐ろしさを感じた。
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wowow視聴
なんとなく観た感じ。
色んな人の視点から見るとそれぞれ
ネット情報って、その視点のひとつを勝手にどんどん論じて行くから怖い‥
そういえば‥殺人の犯人は違ったけど
突き落とした的な件はどうなったの(´・ω・`)? -
さらりと観たくて、前に観たことあるものを。
犯人忘れてたけど途中で思い出した!
綾野剛はこういうちょっとクズっぽい役がよく似合うなあ。 -
SNSの世界で 情報がミスリードされ拡散していく様子が 凄くよくでてる
人の気持ちや記憶の あやうさ
「こうならいいな」が「こうあるべき」「こうたったに違いない」に刷り変わっていく
原作も面白く読ませてもらったけれど 映画オリジナルで描かれていた ラストの 夕子ちゃん 赤星さん それぞれとのシーンは 救いを感じさせてくれると同時に「こんなことでさえ 明日からも続く日常にいつか埋没し消化されていく 現実」をさらっと示す
やるなぁ... とエンドロールにむかって言ってしまった(笑)
余談ですが 菜々緒さんの死体姿、美しさが壮絶 -
紛れもない傑作。バーチャルとかのちょい未来のではなく、たった今の現実のあり様を活写しているとおもう。謎解きはつけたしみたいなもん。メディア資材だけでなく、人の記憶や先入観、無意識の価値観、判断などが、ことなる文脈や意図で再配置され、さらにそれがフィードバックして断片の再解釈や記憶の改変、つまりは広義での「編集」がなされていく過程が、コミカルに、かつ、丹念にえがかれている。多元的視点での描写で、どれが事実?とかいう古典的なソレとは全くことなる作品やなあ。作動するシステムとしての「編集」をここまでシンプルにかつ、あざやかに構成して見せた作品を、映画、小説をとわず寡聞にして知らない。メディアの誘導、とか、SNSがどうたらとが、ましては、冤罪の話でもない。今におけるリアリティ生成の機構を見事に描いていてみせる。tv、電話、手紙、対面会話、SNS、書籍。。。あらゆるメディアがこの作品には登場する(なぜか、新聞だけが登場しない)。手法としてのナレーションは意識的に避けられている。フラットな映画部分でエンタメとしてのバランスをとってはいるが、小説なら、独白、客観的描写を拝し、録音、日記、書簡、新聞記事の断片のみを駆使した挑戦的な作品にたとえられるはずだ。ヨーゼフkという現実はこうして生成されるわけだ、いまは。
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デマがデマを呼ぶSNS、ネットの負の面を取り上げた事件。犯人でもない人がネットのデマのより犯人に仕立て上げられる。ネットがない時代ならありなえいことだ。誰でも情報発信ができる時代なので、影響力のある発信者がそれっぽい事実を集めて、編集するとそれっぽい事実ができてしまう。その過程で犯人にでっちあげられた人のプライベートは明るみになる。無関係な人がここまで人を追い詰める恐怖は現代特有のものかもしれない。
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本人が言っていることも嘘っぽく聞こえる。
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映像美という点では全く詰まらんかったけど、話の面白さというか進め方がすごい。
同じ出来事でも立場が違うとこんなにも見え方が違うのか。
最初はホントに地味で暗くて何を考えてるか分からんような人物として描かれていたのに、いつの間にか立場逆転。最後は晴れ晴れとした顔で、えっ、この子こんなに可愛かった?て思ってしまった。
こういう手法はよくあるっちゃあるけど、最後に井上真央が可愛くなったからOK。
湊かなえさんの本やったのね。読んだことないけど、興味が出てしまった。 -
原作既読。ネットの無責任な発言によって無関係な人が追い詰められていく様が、映像だと尚更リアルに感じられる。RED_STARという安易なアカウントで行動をいちいちツイートする赤星が、いかにも近頃の若者風で可笑しい。いじめを楽しむ子供達、それを止めるどころか追い討ちをかける担任教師、人の弱みを嬉しそうに吹聴するご近所、そういう社会にありふれた悪を浮き彫りにするのが湊かなえはとても上手だ。
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ゴシップで構成された「事件」をテレビ関係者がツイートしながら取材してるとか。見せ方なんだろうけど、剛くん演じる赤星があほでゲスすぎて気持ち悪くなりました。
事件はゴシップで固められてるけれど、事実というか事象はひとつで、それをどんな風に解釈するかで事件が成立するんだなーと思いました。
原作が湊さん?原作はきっと面白いだろうけど、もっと後味悪い読後感になるんだろうな~機会があったら読もう。 -
湊かなえさん、お得意のいろんな人の証言で、話が進むパターンで、楽しめた。
さすが女優というか、地味な主人公になりきれているのが、
凄い。口角下げ気味はそういう印象をあたえるんだなあと、逆に勉強になり。
最後には、涙のでたシーンも。
ネット社会や、テレビのワイドショーをうまく表したところも、楽しめた。
日頃もマスコミに踊らされているのかもしれない。 -
記憶なんて不確かだし、言われたらそんな気がしてくるし、主観でねじ曲げられるし、そもそも人間は嘘をつく生き物。人の言うことなんて当てにならないし、自分で見極めていくしかない。でも思い込みって怖いよね、そうとしか見えなくなるから。
報道内容にGOサイン出したのは上だろと思うが、責任負わないあたりがテレビ局っぽい笑
現代のワイドショーの根掘り葉掘り放送するのは気持ち悪いな、いかがなものなのかなって常々思っているんだけど、これの最たるものがこの映画のようなことなのかな?まぁさすがにこのレベルで取り上げることはないか?
やっぱり菜々緒は菜々緒だった笑
芹沢ブラザーズ、だんだんクセになる -
原作を読んだその日に映画を見るなんて滅多にないこと。普通は映画は原作に遠くおよばないというところなんだが、わりと原作に忠実にソツなくまとめていて感心する。個人個人の見方で様相がかわってくる話なので、映像化するとタイヘンそうだがうまく交通整理できている。ミステリという点ではこちらのほうがいいのでは。また、原作は最後にSNSの書き込みが続いて、読みづらいし水っぽくなるが、映画では随所に書き込みを入れたことでまとまりが出たしSNSの欠点もうまく表現できている。
ただ、それでも全体として凡庸なのはどうしてでしょう。事務的なまとめ方がうまかった以上のものはあまりなく、感激できる映画にはなっていなかった。 -
16/05/01
井上真央は美人さんで可愛いのに特徴のない地味で平凡な女をこなせちゃうのはさすが。赤星役の綾野剛も憎たらしくてはまってた。
他人の解釈や思い込みってこわいね。 -
超絶美人が滅多刺しされた上に火をつけて殺されるという残忍な事件が起こったことをきっかけに、偏向報道や主観の強い証言、SNSを介した無責任で思い込みの強い発言による世論の変化……でひとりの女性が犯人扱いを受けてしまう話。
女性はシロなのか?クロなのか?当事者を抜きにしてストーリーは進行していきます。
同じシーンでも人によって見方・感じ方(証言)が違うということを、違う角度からとらえた映像で何度かリプレイされるのは既視感好きにはたまらない演出です。
最後の最後の(真相パートと思われる)証言まで「これはこれで主観でしかないんだよな」と考えさせられるのが秀逸。原作もぜひ読みたいです。 -
「金曜ロードショー」にて。基本的には菜々緒のための映画というか、彼女の存在感ぬきには成立しない映画ですね。味で個性のないOL役が井上真央というのもびっくりですが、菜々緒と並べるとそう見えてしまうのだから、キャスティングが見事というほかない。
どろっとした悪意を描くところは湊かなえらしいけれど、ミステリー映画としてはそこそこの出来ですかね。さして意外などんでん返しがあるわけではないですが、構図が反転することで、前に出てきたエピソードやセリフが違う意味をもってくるところなどは、映像ならではの上手さかも(原作はどうか知りませんが)。
ネット社会の闇云々というのはちょっと違うかな。犯人の決めつけ報道、取材内容をツイッターで暴露したりと、これってメディアのモラルの話ですよねぇ。 -
面白かった!
菜々緒悪い女役ホントにぴったり!
美しくてスタイル良くて完璧なのに
悪い女役ばっかりだけど…ハマってる!
井上真央は演技がホントに上手いのに
地味な役だったけどいい味出てた。
綾野剛演じるマスコミの男が
本当にどうしようもない。
今時あーゆう人いっぱいいるんだろうな。
ストーリーも色んな人の話を聞きながら
少しずつ事実に迫っていく感が
観ている人を惹きつけるんだと思う。
ただ、なんで井上真央の車を犯人の女は
いとも簡単に開けられたんだろう
って所だけ疑問が残った。
そこさえ除けばみんなが自分勝手で話をする
今時ならあり得る怖い話で面白かった。
原作が面白いんだろうな。
本でしっかり読みたいと思った。
グッド・ファイトにコメントを下さり、ありがとうございます。
「白ゆき姫殺人事件」ですか!...
グッド・ファイトにコメントを下さり、ありがとうございます。
「白ゆき姫殺人事件」ですか!
随分前に小説を読みましたが、「告白」や「夜行観覧車」の後に読んだのだったか、ややインパクトに欠け、鮮明な記憶が残ってませんで…映画を観てみたいと思います。
私が若い頃は、邦画は下火で、映画といえば洋画ばかりでした。そのためか、なかなか邦画に手が伸びず…。こうしてレビューを読ませて頂くと、観てみたくなります。
これからも、楽しいレビューをお願いします^_^
最近読んだ有川浩のエッセイで、
湊かなえと交流「親交中」と言うことらしいです。なんかお知らせしたくて「ご存知かも」
最近読んだ有川浩のエッセイで、
湊かなえと交流「親交中」と言うことらしいです。なんかお知らせしたくて「ご存知かも」