沈みゆく帝国 スティーブ・ジョブズ亡きあと、アップルは偉大な企業でいられるのか [Kindle]
- 日経BP (2014年6月18日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (508ページ)
感想・レビュー・書評
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ジョブズの病​気と証券法の開​示義務や独​占禁止法など、​法務的な話もあちらこちらに。
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負(マイナス)の感じがハンパない。半分ほど読んだが何が得られるんだろう?
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”大変な労作”という印象。ジョブス晩年から、死後、今までのアップルの状況を丹念に描いている。事実関係を積み上げればアップルという会社の向かっている方向はこういう方向になるという事実を淡々と指し示している。特許論争やフォックスコンの話も断片的には知っていたが、本書で初めて全体像が理解できた。ただ、同社がこの方向で良いのかどうかは、また別の問題。おそらく筆者もそう思っているだろう。本著の中でクリステンセン教授まで登場してきたのには驚いた。ともあれ、一読をお薦めしたい。
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「スティーブ・ジョブズ亡きあと、アップルは偉大な企業でいられるのか」という副題に惹かれて購入。しかし、一番肝心なこの答えは書かれていない。いや、事細かに書かれている、最近のApple対ライバル会社の裁判、Appleと取引するサプライヤーの話。それらを読んで感じたものが、その答えだということなのかもしれない。そう考えると、明らかに何かが上手くいっていないAppleは、SONYのようになるということだろうか。
ちゃんとApple製品を使っている人ほど感じる、何とも言えない物足りなさ。ここ数年、MacもiPhoneもiPad何も変わっていない。変わっていないどころか、微妙に使い勝手が悪くなっているようにも感じる。最近MacやiPhoneを使い始めた方は、Apple製品は使いやすいなぁと感動しているかもしれないが、今のMacもiPhoneも、2008年末頃にあった製品の延長線上に過ぎない。そこから6年経つが、Apple製品に目立った進化はない。
圧倒的に先を行っていたApple製品に、ライバル会社が追い付いてきたのが今。沈みゆくAppleの始まりを、僕らは今見ているのかもしれない。