鉄子の旅（１） (IKKI　COMIX) [Kindle]

著者 : 菊池直恵

• 小学館 (2004年11月30日発売)

感想・レビュー・書評

[oriduru1970さんの感想 · 2017年8月19日]

マンガワンで一挙配信してたのをちょこちょこ読んだ。
2も1話だけ。
2を読んで、菊池さんはできるだけこの鉄オタの人をかわいく見えるように工夫して書いていたんだなぁ、と感心した。それからきっと、鉄道には興味ないのだろうけど、電車や駅を詳細にきっちりと描いているところに、プロ根性がうかがえる。
そして何より、電車に乗って降りて乗って降りて電車の説明して…という、何が楽しいのかわからないこの話を漫画として成立させている、漫画家としての力量がすばらしい。

この漫画で唯一興味を持てたのは、食べ物ネタだけだった。ほとんど毎回出てくるお弁当がおいしそう。韓国のごはんも、すっごくおいしそう！でも鉄オタが企画する食べ歩きには参加したくない。食べるペースがめちゃくちゃだし、お店の営業日すら事前に調べないって、どういうことなんだろうか。案内人とは…？

ところで普段乗りもしない路線が廃線になるからって、何故見学に行かなくちゃならないんだ？中央線や山手線、総武線とかが廃線になったら、鉄道に興味のない私でも、さすがに大事件だと思うけど…。だからって廃線を見るためだけにわざわざ出かけないよ。

著者プロフィール

きくち・なおえ。漫画家。千葉県生まれ。1997年『ポチ』(小学館「ビッグコミックスピリッツ」）でデビュー。代表作はアニメ化もされた実録鉄道漫画『鉄子の旅』( 小学館「月刊IKKI」)。2012年から吹奏楽作家のオザワ部長と組み、『みんなのあるある吹奏楽部』(新紀元社)、『ある吹部での出来事』(ベストセラーズ）など吹奏楽関連本の漫画部分を担当。2018年12月より講談社「コミックDAYS」にて『むしろウツなので結婚かと』を連載（隔週日曜更新）中。


「2019年 『むしろウツなので結婚かと　解説付き』 で使われていた紹介文から引用しています。」