誕生日を知らない女の子 虐待――その後の子どもたち (集英社学芸単行本) [Kindle]
- 集英社 (2013年11月30日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (255ページ)
感想・レビュー・書評
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親から虐待を受けて施設に保護され、里親のもとで生活する被虐待児のその後の成長。
親からまともにしつけられないと
風呂で身体や髪の毛の洗い方もわからない、
トイレでお尻のふきかたもわからない子供が
いることに衝撃だった。
正しく躾けられないと
「人」にはなれないんだ...
母親なら誰でも子供を愛するなんて嘘。
でも子供は母親を愛する。
どんなに母親を愛しても、欲しても
母親に愛してもらえない子供。
悲しすぎる。
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「愛情」を受けて育つことが子供にとって、先の人生にとってとても大切なことだと、この本を通して痛いほど感じることができた。
家庭という環境で育ってこなかった子供たちは、普通の生活がわからない。私たちが普段行っている日常をどう過ごしたらいいのかわからない。
里親に場所に預けられた子供たちが、家庭という場所を経験し、家族を経験することで、いわゆる普通の感覚を身に着け、社会生活に順応していく様子が書かれています。
里親や施設で大切に育てられても、実の親に愛されることが、子供たちにとっていかに重要なのかを感じることができた。
実の親がどんな行為をしてきても、どんな命令をしてきても、それを守ることで、認めてくれる。虐待児にとって、実の親に認められた瞬間、それが、自分が生きていると思える瞬間なんだと思う。
大人になった時に、少しでも自分を客観的に見つめることができればと思う。 -
虐待が生む異常行動。
人を壊すって恐ろしい。 -
ニュースで知る虐待事件は、あくまで結果として出てきた表面的な情報だということがよく分かりました。どのような環境で子供たちが生きてきたかや、子供たちの状態、また母親になった女性のリアルな話など、問題の難しさを感じました。虐待を受けた子供たちに家族の温かさを知って欲しいと強く思いました。
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虐待を受けた子どもたちのその後を追ったノンフィクション。保護施設に入れられ徐々に他人を受け入れられるようになり、社会に順応できるようになっていくのには感動する。だからこそ虐待をなくしていかなければという思いを強くする。
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読んでいると口の中が苦くなる。