進化倫理学入門~「利己的」なのが結局、正しい~ (光文社新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 新書という特性上仕方ないが込み入った議論はない。しかし、それもこの学問の紹介を目的にしていることを著者は明言しているので大きな問題では無い。内容については考えさせる知見があったというよりかは、少し俯瞰して考えればそりゃそうだよな、でもその当たり前は学問的に証明されていることなんだという終始そんな感想である。ただ、道徳や倫理、「正しい/正しくない」といった大変広く抽象的な考え方(言葉)をシンプルに「前提として」捉えることができるものではあると思うのでごちゃごちゃした思考になっている場合読んでみても良いかもしれない。

  • 進化倫理学入門~「利己的」なのが結局、正しい~。内藤 淳先生の著書。人間は利己的なもの。自分自身の利己的な言動や利己的な態度に嫌気がさして自分に自信を無くしてしまうことがあるけれど人間はそもそも利己的なものだとすれば気が楽になる。利己的なのが結局正しくて利己的でないと生きていけない。自分自身の利己的な言動や利己的な態度を肯定してあげること。

  • 道徳とは利害損得による行動を抑制するためのものと思われている。ところが実際には、道徳とは利害損得で成り立つ。人間が愛情という感情を持つのは、それが生存・繁殖にプラスになり、それゆえ祖先以来受け継がれたからだ。道徳の名による私利の否定は誤り。

  • 読むのに時間をおきすぎてあんまりうまく読めなかった。どうも著者が依拠するところの立場がどういう立場でどういう弱みがあるのか、みたいな話もしてほしかった。著者の講義を少し受けたことがあってまあ懐かしくもあった。

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著者プロフィール

内藤 淳(法政大学文学部准教授)

「2016年 『法思想の水脈』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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