大名やくざ (幻冬舎時代小説文庫) [Kindle]

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 10
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感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第1作目でKindle無料になっていたので読んでみた。設定とキャラ紹介の序章という感じ。
    侠客の大親分の孫である虎之助は、旗本の養子に入って次期当主。武士とヤクザの二足のわらじという荒唐無稽な男がヤクザの縄張り争いや藩の跡目騒動をかき回す。
    本人のアイデンティティはあくまでもヤクザで、その目線で武家を翻弄してのし上がっていくのが爽快である。痛快娯楽時代劇にするといいかも。

  • 単純に面白い。

  • 図書館で。
    妻はくのいちの人のシリーズなんですね。軽快なテンポでお話が進むので読みやすい。けどヤクザな大名かあ…微妙だなあ…。という訳で続きを読みたい!!と言うほどでもないかなあ…

  • 有馬虎之助は三千五百石の大身旗本の次期当主。もともとは三百石の旗本石野家の5男、しかもやくざの妾腹。やくざの孫なのである。遠山の金さん的ではあるが、やくざな町人ではなく、本物のやくざなのである。
    その戦いっぷりもやくざそのもの。卑怯な戦法は当然、きれいいごとばかりの武士道などくそ食らえ、なのである。よく時代劇で主人公たちが構えているときに悪役たちは斬らずに待っている感じだが、虎之助にかかればあっというまにやられてしまうのだろう。
    亡くなってしまう久留米藩当主、身体の弱い頼旨が憧れるのも無理はない。その交流が切なかった。
    文体はかしこまっていない分読みやすく、テンポが良い。すごく現代調で違和感を覚えるほど。それは悪くないと思う。ただ「妻はくノ一」と一緒で、「え? ここでおわり?」の作りがなあ、何だか納得いかないんですよね。「妻はくノ一」よりはいいけども。続巻があるのはわかるけど、きちんと1話ずつ読み応えがあってある程度納得できる形にしてもらいたいなあ。中身は面白いけども、終わり方が中途半端な気がして、星3つ。

著者プロフィール

かぜの・まちお
1951年生まれ。’93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞してデビュー。主な著書には『わるじい慈剣帖』(双葉文庫)、『姫は、三十一』(角川文庫)『大名やくざ』(幻冬舎時代小説文庫)、『占い同心 鬼堂民斎』(祥伝社文庫)などの文庫書下ろしシリーズのほか、単行本に『卜伝飄々』などがある。『妻は、くノ一』は市川染五郎の主演でテレビドラマ化され人気を博した。2015年、『耳袋秘帖』シリーズ(文春文庫)で第4回歴史時代作家クラブシリーズ賞を、『沙羅沙羅越え』(KADOKAWA)で第21回中山義秀文学賞を受賞した。「この時代小説がすごい! 2016年版」(宝島社)では文庫書下ろし部門作家別ランキング1位。絶大な実力と人気の時代小説家。本作は「潜入 味見方同心」シリーズの完結作。



「2023年 『潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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