攻殻機動隊(1) (ヤングマガジンコミックス) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • アニメ版より芸術&学術的だなぁ。
    原作初読み。 
    枠外も余す所なく読んだけれど、おすすめされているバイオテクノロジーや、電子工学や、医学、情報工学理論の著者が面白いと書いてる本については、全然触れた事も面白そうとも今迄思った事もないけれど、その哲学については、知識がなくとも概念を適当に認識した。

    枠外ではピラミッド型の思想相が、各々が様々なレベルでモード切り替わってチャネリングしているという自他意識の一元論も面白かった。  
    フチコマ(タチコマ)個体経験値が翌朝均一化されるように、すべてのものは繋がっているのかもしれない。

    電子信号(脳波)に個体差があるならば人のゴーストと人形使い(超システム)との差はその不完全性ならではのゆらぎだけが確実だ。

    宇宙生命ネットの神秘たるや。
    電脳に潜れば自他意識を判別するゆらぎは自身では確認できるはずもない。ハード的要因は分かり易いが、パーツ替えやアプデがきくこの世界において、自分だと思っている霊魂も、その他の信号と融合してしまったら
    自分らしくってなんなんだ…。

    ありえる!と思わせられる世界名作SF。

  • 士郎正宗初読み。
    代表作にしてアニメ映画ゲームと縦横無尽の拡がりを見せる超絶スケールのサイバーパンクSFという印象は、そのあまりにマンガ的な無防備さに心地好く裏切られる。
    まあマンガなのだから当たり前か。
    もっと抽象的な〈絵で説明する〉タイプの作風かと思いきや、過剰な会話文と欄外の補足説明が示す通り、これは情報過多をものともせずにありったけの思想と情熱を叩き込んだ、筋金入りの〈SFマンガ〉だ。
    人形使いと融合する終盤辺りで、それまでの情報の氾濫によるカオスからより観念的な世界の萌芽が見えてくる。
    以下次巻。

    主人公にして超有能問題児、恐らくは偽名の草薙素子少佐を筆頭に、人間臭いバトーやトグサ、何だかんだで攻殻機動隊に手を尽くしてくれるサル部長と、読んでいて楽しい面子が居並ぶ。
    少なくともこの第1巻の時点では、エンタメ路線の王道プロットなのだ。
    フチコマのAI革命はかなり戯画化されているが、ChatGPTが革命的なインパクトを与えた現代にこそダイレクトに響く内容。

  • 買わなきゃよかった

  •  アニメも映画も観たことがなかったけど、1巻が読み放題になっていたので読んでみた。
     人気作は敷居が高く感じてしまうけど、こんなに読み応えのある作品ならみんな憧れるのがわかる気がした。アンドロイドやメカが好きな人は間違いなく好きだと思う。どのページを開いていても絵が素晴らしくて飽きない。
     素子少佐のキャラもかなり好き。流石にファッションは古くさいんじゃないかと思っていたけど、どれも素子らしいファッションというカンジがしてカッコイイ。
     欄外の補足の多さにも圧倒される。SFが好きでないと、これだけ資料収集したり勉強したりできないだろうし、漫画って何でも表現できるんだなあと改めて体感できた。

  • 数年十年ぶりに読んだが全く古くない。とても30年以上前に書かれたものとは思えない。
    スマホもインターネットもだいぶ進化したけどまだまだ現実は物語に追いつけない。
    アニメで出ていたキャラがちょっと違う設定になっていて原作ではこうだったんだと驚いた。フチコマがタチコマになっていたのはすっかり忘れてた。

  • 懐かしの。「機龍警察」で思い出した。登場人物が渋くて、ストーリーが軍事、医療など多岐に渡っていた。迂闊に読めない感じ。

  • 少なくとも欄外のテキストは消してから単行本にしてほしかった
    作者の政治思想満載のエッセイを読みたいわけじゃないので

    ---
    2021/09/11

    二週目読み直してだいぶ理解できた。めちゃくちゃ面白い。
    この漫画は一回読むだけじゃ理解できないし、しっかり腰を据えて読まないといけない。

    BYE BYE CLAY からが本編という感じがしたね。というか BYE BYE CLAY が一番好きだ。アクションシーンは全体通して要所要所挟んであって楽しい絵面になってるけど本質はむしろゴースト世界観なのでそこだけ描くと絵は地味になるが、正に BYE BYE CLAY がそんなだし、その次の BRAIN DRAIN も観念的な(ニューロンの気持ちを描いたような)絵が多くなるけど、それはしょうがなくて、しっかり文字を読まないといけない。
    読み方が分かったら面白い。

  • 草薙素子の出生、「亡命を求める」の1冊がみつからない。

  • 1995年のGhost in the shell第1作映画を見てから、こちらを購入。作者が科学的・軍事的な造詣も深いことに驚嘆。読み応えあり。そして、この作品をまだインターネットの黎明期に創作した彗眼にも驚嘆。このあと(1.5)(2)と読む予定。

  • たしかにSF。でももしかするとアニメを見たほうがスゲーなって思うのかも。

    よく考えると、かなりモロにニューロマンサーだな。時代でもあるし。

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著者プロフィール

漫画家・イラストレーター。’82年に同人誌市場にデビュー。以降主な作品として『アップルシード』シリーズ、『ドミニオン』シリーズ、『攻殻機動隊』など。アニメ家としての主な作品は『ブラックマジックM66』。そのほか、ゲームや画集などさまざまな制作分野で活躍。

「2017年 『攻殻機動隊小説アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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