迷路館の殺人〈新装改訂版〉 「館」シリーズ (講談社文庫) [Kindle]

著者 :
  • 講談社
4.05
  • (6)
  • (11)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 122
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (262ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 密室物のミステリーって巻頭に館の見取り図がついてることが多いと思います。
    この作品もそうです。
    が。
    見取り図を見てめちゃくちゃ笑いました。こんなに笑ったのは初めて。
    ぜひ見てください。
    館シリーズはそもそも、密室殺人といえど実は変態建築家によって建てられた忍者屋敷が舞台で実は密室じゃないんだ!ってとこが見どころだと思うのですが、さすがにこんな家はすごいなと思いました。推理合戦も二転・三転する感じでページを繰る手が止まりませんでした。

  • 今回は前作水車館と違っていかにもな【館】の登場
    その名も迷路館

    見取り図を眺めているだけでもわくわくするのにそこで事件が起こっちゃって、作中作で、叙述…げふんげふん

    とにかく盛りだくさん!
    文句なしに面白いで〜す

  • これも実家にありますが、電子書籍版を買い直しました。

    十角館は言わずもがな、水車館でも思ったけれど、今回迷路館を再読して思ったこと。
    これこれ、こういうのが読みたいのです。

    館シリーズと有栖川有栖の江神シリーズは、ワタシの中でクローズドサークルの双璧(クリスティの『そして誰もいなくなった』を除く。しかしこの邦題は秀逸だ。)なのだけど、これは80年代後半から90年代初頭にかけてだったからこそ書かれたものなんだよね。あー、あの頃は良かった(って、年寄りの繰り言か?)

    しかし首切りの論理なんてすごいよなぁ、首切りの理由まではわかったけど(再読だから当たり前か)、そこから導き出される犯人像には(再読なのに)迫れなかったけどさ。

    作者本人が認めているように、最近はこの頃の勢いがないんだよね、そこが残念。繰り返しますが、若さを感じようが荒削りだろうが、こういうやつを読みたいのです。
    綾辻や有栖川のベスト作品を胸躍らせて楽しめた、あの頃がBest Daysだったなぁ。などと、ちょっとノスタルジックにひたってみたりして。

  • おもしろかった!
    ある一点が転換ポイントとなるのが実に素晴らしい。些細な違和感こそが重要なのだと証明する良い証拠になったと思う。
    「分かりやすい答え」こそミスリードであり、作者の意図はそこにある。言及されていない部分にこそ答えがある。

    もう一度読み返そうと思う。

  • 殺害現場のワープロに残された文章は殺された作家が書いたもの。
    その内容に従い犯人が殺害したと考えるのは不自然では?

    あらかじめ犯人が書いたシナリオと考えるほうが自然ではないだろうか。
    そうであれば、フロッピーに文章を保存しておき、殺害した後にワープロに読み込ませるだけなのだから。
    なぜ、誰もその発想に至らない?
    ずっとモヤモヤしながら読み進める。

    犯人が書いたシナリオという仮定に基づくなら、フロッピーを所持している人物が犯人で、それは作家の誰かということになる。
    しかし作家は全員殺害されてしまう。

    そうなると怪しいのは館の主。
    死んだと言っていた秘書も医者もこの場にはいない。
    実は死んでいなかったと考えると辻褄が合う。

    密室は、他作品で同じようなトリックがあったので、絶対に隠し通路があると思った。

    WWHについては答えはわからなかったが、序盤で伏線を張られていたので親指シフトだろうと確信。

    本作では犯人、トリックは見抜くことができた。

    と思ったら、エピローグで大どんでん返し。
    叙述トリックってやつです。これはちょっとズルい。

  • 犯人はわかりやすい。トリックについてもとても難しいというほどではないので、当てようと思えば当てられる、答え探しが好きな読み手にとってはちょうどいい作品。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

綾辻 行人(あやつじ ゆきと)
1960年京都市生まれ。京都大学教育学部在学中、京大推理小説研究会に所属。研究会同期に、後に結婚する小野不由美がいる。1982年、同大学大学院教育学研究科に進学。1987年、大学院在学中に『十角館の殺人』で作家デビュー。講談社ノベルス編集部が「新本格ミステリー」と名付け、その肩書きが広まった。1992年大学院を卒業後、専業作家に。
1990年『霧越邸殺人事件』で「週刊文春ミステリーベスト10」1位。1992年『時計館の殺人』で日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2011年『Another』で「ミステリが読みたい!」1位。2018年第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。
主な代表作として、デビュー作『十角館の殺人』以来続刊されている、長編推理小説「館シリーズ」。

迷路館の殺人〈新装改訂版〉 「館」シリーズ (講談社文庫)のその他の作品

綾辻行人の作品

外部サイトの商品情報・レビュー

ツイートする