女性社員にまかせたら、ヒット商品できちゃった ~ベビーフット、ミリオンセラーの秘密~ [Kindle]

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  • 株式会社あさ出版
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  • この本の目的は、企業に、特に人材不足で苦しんでいることが多い中小企業に、"女性社員の起用を促すこと"である。そのために、ある企業の女性社員起用によるサクセスストーリーがキメ細かく綴られている。その企業とは?

    会社の名前はリベルタ。累計販売数700万超、世界45ヶ国で販売(!)、「ベビーフット」というフットケア商品を奇跡のヒット商品に育て上げた、従業員数30人ほどの中小企業である。リベルタはどのようにヒット商品を育て上げたのか?その立役者となったのが、"女性のみ"で構成される4人の部署、「コミュニケーション開発部」、別名「足の裏キレイにし隊」。この部署に与えられたミッションとは…

    「新聞や雑誌、利用者とのコミュニケーションを深め、ベビーフットの売上を増やすこと。ただし、広告宣伝費はかけられない」

    彼女たちの取った行動とは?店舗への営業?メディアへのプレスリリース?

    時に彼女たちは、展示会で商品を300個バラマキ、時に彼女たちはユーストリームで自宅での「たこ焼きパーティー」を中継し、時に「ベビーフットなう」といったつぶやきに「何分経ちましたか?」とTwitter上でコメントを返していた。売上に直結しない行動を続ける部署に対して、社内から冷やかな目で見られながらも、諦めずに地道な活動を続けた「足の裏キレイにし隊」。結成から2年後、奇跡が起きる。

    また、このような環境を実現しているリベルタとは、どのような会社なのか?

    「徹底的に相手の立場に立つ」ことを大事にするリベルタ。
    商品開発ならぬ、表現開発。

    ただネクタイを10本セットにして売るのではなく、キャビンアテンダント10人に集まってもらい、「男性につけて欲しいネクタイは?」と選んでもらう。選んでもらった10本のネクタイを「キャビンアテンダントが選んだネクタイ10本セット」として販売する。

    周りからの圧力や出産によるメンバーの脱退など、様々な試練が襲う「足の裏キレイにし隊」のサクセスストーリーの結末は?リベルタという企業の正体とは?

    WEB事業に従事している人、ベンチャー・中小企業に勤めている人、会社を経営している人、出産を視野に入れた仕事の仕方を模索している人におすすめの一冊。

    P.S.
    今、自分はWEB事業に従事しているんですが、実際に真似したいと思った箇所が、たくさんありました:)

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著者プロフィール

中島隆(なかじま・たかし)
1963年生まれ。朝日新聞の編集委員。大学時代は応援部で学ランの日々。いまは「中小企業の応援団長」を自称している。著書に『魂の中小企業』(朝日新聞出版)、『女性社員にまかせたら、ヒット商品できちゃった』(あさ出版)、『塗魂』(論創社)、『ろう者の祈り』(朝日新聞出版)。

「2020年 『愛・自由・平等 心やさしき闘士たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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