- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988013060487
感想・レビュー・書評
-
東日本大震災の原発事故で故郷を追われた福島
の農家の家族を主人公に親子、兄弟、夫婦それ
ぞれの葛藤と絆を見つめた作品です。
原発事故で立ち入り禁止区域となり避難生活を
余儀なくされる農家の沢田家。
長男の総一は代々うけついできた土地を奪われ
家業の農業もできずに、すっかり誇りと自信を
失っていた。そんな中かつてある出来事をきっ
かけに家を出て以来音信不通だった次男の次郎
が無人となった故郷に人知れず戻ってきます。
震災で故郷を失いバラバラになった家族の心が
再び通い始める家族の再生の物語です。
色々考えさせられましたが、心が温ままる映画
だと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2014年 日本
監督:久保田直
キネマ旬報 2014年度日本映画第23位 -
福島原発問題でやむなく家を捨てなくてはならなくなった
家族の絆の話。放射能汚染とわかっていても戻ってしまう
我が家。死を間近に迎える人には死の覚悟があれば、我が家
にいさせてあげてもよいのではと思ってしまう。
人生の最後の場所くらい選ばせてほしいものだ。 -
ばあちゃんの家が原ノ町(合併後の南相馬)、震災以降、家の様子をばあちゃんと父の兄と車で行ったっきり。涙が出てきて仕方なかった。
-
原発事故で避難した兄家族。腹違いの弟は立ち入り禁止地域の実家に残り生活をしようとするが。。。
複雑な事情を抱えた家族を中心に描くことによって、福島の過酷な現実をふんだんに入れながらちゃんと一つのストーリー映画として成立している。大きなメッセージと感動をこの映画は持っている。
これほどの豪華キャストでこれほどの良作でありながら、なぜほとんど世間に届かなかったのか。
これが風化というものかもしれない。だが、私は逆にこの映画は早すぎたんだと思う。世界中の多くの映画がそうであるように10年くらいの時間を経てからでないと、多くの人がこういう映画を直視するのはきついのかもしれない。 -
警戒区域にいる弟 と 避難先の仮設住宅にいる兄と家族
この両方をいったりきたりしながら描きだしたことで、震災がもたらしたものの何かが見えたような気がした
どうしようもない、やるせなさが胸をついた
兄と弟
兄と嫁
嫁と母
弟と母
それぞれの人間関係が紡がれていくことで、震災でバラバラになった家族の形が描かれていっていた
兄と弟
どちらが正しいということはなくて
どちらも父親と震災という、どうしようもないもののせいで、立ち止まってしまっていたけれど、
ふたたび歩きだすことができて良かったと思う -
松山ケンイチ、内野聖陽、田中裕子、よいなぁ。地味だけど、静かだけどいい映画でした。
住むところを奪われるって、あんな風に考えたことがなかった。全部なくなって住んでいたところに住めないっていうのも、それはキツイことだけど、この映画のように形は今までと同じようにそこにあるのに、自分の家なのに、そこに住んではいけないって、どういう風に自分を納得させたらいいんだろう。
終わりの見えない避難生活を続けなくてはならない方達の苦痛を改めて感じた。
BOSーCDG