〔少女庭国〕 [Kindle]

著者 :
  • 早川書房
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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (135ページ)

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  • 矢部嵩『〔少女庭国〕』読了。

    卒業式会場へ続く通路を歩いていた少女は、ふと暗い石造りの部屋で目覚める。この部屋には二つの扉があり、片方にしかドアノブがない。ドアには以下のような文面の張り紙がある。「ドアの開けられた部屋の数をnとし死んだ卒業生の人数をmとする時、n‐m=1とせよ」。扉を開けると次の部屋にも少女がおり、張り紙があり、また次の部屋にも少女がいる。

    このシンプルな条件から、どんな物語を想像するだろう。この物語は、おそらくその想像の通りには全くならない。

    異常な世界に突如放り込まれた少女たちの思考と行動はリアル。羅列された「生命行動」はデスゲーム系への否定的命題を投げかけるし、それは「物語」というもの自体に対してまで波及する。

    クローズサークル化での卒業試験は、世界のルールであり、この物語の上ではそれ以上の何も表していない。だからこそラストの展開はどこか理不尽な世界への一つの答のような気がしてくる。
    この理不尽で広大な密室は、我々が住む世界と本質的にどれほど違うのだろうか。そんなことを想う。

  • 奇書

  • https://motoietchika.hatenablog.com/entry/2018/12/15/210216
    早川書房Kindleセールを機に、ブログに長文レビュー書きました。なぜこの少女たちの断片的な物語は際限なく繰り返されるのか、その「結末」の意味とは……といったところを主に読み解いています。というのを口実に、グリッドマンやANEMONEの話などをしています。

  • 2018年12月15日に紹介されました!

  • 卒業式に向かう途中の少女が謎の石室に閉じ込められて卒業試験と称される殺し合いを強制されるというシチュエーション。
    同じシチュエーションから始まる数十人分の少女視点の物語。
    内容も数行で終わるようなあっさりしたものから、予想を遥かに超えるようなスケール(宇宙規模?)ものまで様々。
    単なるバトルロワイヤル的な話かと思ったけど、「こんな展開になるのか!」と驚愕した。
    ただし、物語の軸となっている「卒業試験」については結局誰がなんの目的で行っており、何故彼女らが全員同じクラスなのに面識がないのか、石室の不可解な広さ等の部分は明かされていない。

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