野望の憑依者 [Kindle]

著者 :
  • 徳間書店
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感想・レビュー・書評

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  • 鎌倉末期から南北朝時代そして室町時代へ。

    今までほとんど本では読んだことがなかった、自分にとっての空白地。

    なので、最初はKindleで出ていて何となく購入しましたが

    これがめっちゃハマった。おもしろい!!



    高師直の僕のイメージは、昔大河ドラマで見た

    柄本明さんがやっていた老獪な姿。

    ちなみに尊氏は真田広之、直義は高島政伸じゃなかったかと思います。

    でもその時の一番強いインパクトがあったのは

    佐々木道誉をやった陣内孝則でしたね。

    すっごくバサラでかっこよかった。





    そんなことを久々に思った高師直を主役にした小説でしたが

    これがまた尊氏、直義、そして師直の愛憎もあり味わい深い話でした。



    あらためて室町幕府を開いた尊氏の不思議さを感じました。

    これだけ負けた人がなぜ天下を取れたのかと。



    ラストがとってもグサリときました。

    小説にタイトルにも出てくる憑依者(よりまし)の意味が

    よく分かります。



    この仕掛けもとってもおもしろかった。



    歴史好きには超オススメの一冊です。

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著者プロフィール

1960年神奈川県横浜市生まれ。私立浅野中学、浅野高校、早稲田大学卒業。日本IBM(株)入社後、おもに外資系日本企業の事業責任者を歴任。
著書に『戦国関東血風録 北条氏照・修羅往道』(叢文社)、『悲雲山中城 戦国関東血風録外伝』(叢文社)がある。
加入団体に『八王子城とオオタカを守る会』『八王子城の謎を探る会』『ちゃんばら集団剣遊会』『三浦一族研究会』等。
趣味 中世城郭遺構めぐり 全国合戦祭り参加 ボディビル エアーギター アマチュア・ウインドサーファーとしてソウル五輪国内予選に参加(8位) 「湘南百年祭記念選手権」優勝等各種レース入賞多数
*ご意見、ご感想等の連絡は下記のメールアドレスへ
jito54@hotmail.com

「2006年 『虚けの舞 織田信雄と北条氏規』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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