存在と時間I (中公クラシックス) [Kindle]

  • 中央公論新社
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感想・レビュー・書評

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  •  とうとうハイデガーを読み始める。これ2022年度の最大の難関ではないだろうか。

     ぶっちゃけ難しい。西田幾多郎の『善の知識』を読んだ時のような感覚で読んでいる。そして事前に解説本で予習したのも良かったかもしれない。あらかじめハイデガー用語のようなものが頭に入っているのと全く前知識なしでは難易度が全然違うと思われる。どれがいいかはわからないが、事前に解説本を読まれることをお薦めする。

     さて、中身だけれども、このハイデガーという人はどこまで自分という存在を見つめていったのだろうか。自分もそういうふうに考えることがあるが、この微妙な認識、存在について「わたしが」考えることをこういうふうに言語化するってすごくない?そしてめちゃくちゃむずかしいけどそれがなんとなく他者に伝わるレベルってすごくない?

     ド素人の感想はこんな感じなのであった。

     自己と世界。読んでいる側が右往左往するところも予測して書かれているのではないかという気がする。わからんなりに気になるところを抜粋。

    おのれの世界のうちに没入している現存在が「ここ」と発言するときには、おのれをめがけてではなく、おのれから離れて、なんらかの配視的な道具的存在者の「あそこ」へと語りかけているのだが、それでもおのれを実存論的空間性において指しているのである。

     自分は法話を聞いていろいろ思うことがあるのでめもったりしているのだが、自分が聞いている「ここ」というのも行ってしまったらおのれから離れるのだよなと再確認。だからいつも言語化を躊躇するのだ。ああ、でも人間って、言葉ってそういうものなのだ。

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