ラヴクラフト全集 6 [Kindle]

  • 東京創元社
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  • 夢の国のカダスを目指すカーターの壮大な冒険。夢と現実の境界を超えて、神秘的な異世界を探求する。それが本書に収録された短編の1つ「未知なるカダスを夢に求めて」です。ラブクラフトの想像力の豊かさと緻密さが際立つ世界を、私は夢中で読みました。

    本作のテーマは、夢と現実の境界だと思います。カーターは、夢の国での自分が本当の自分であり、目覚めの世界での自分は偽りの自分だと考えています。彼は、夢の国での記憶を失わないように努力し、カダスにたどり着くことで夢と現実の融合を目指します。しかし、カダスに近づくにつれて、彼は自分の正体や運命について疑問を抱き始めます。夢の国は本当に存在するのか?カダスは彼の望むものなのか?彼は、夢と現実の境界に挑戦しながら、自分の探求心と恐怖心との間で揺れ動きます。そんな、夢と現実の関係性について、本作は深く考える機会を与えてくれます。

    本作を読んで、私は夢の国の魅力に引き込まれました。夢の国は、人間と猫が友好的に交流したり、月に住む生き物が地球にやってきたり、古代の神々が姿を現したりするなど、驚きと感動の連続でした。特に、カーターがセレファイスという美しい都市に到着したときの描写は、私の心を奪いました。セレファイスは、夢の国の中でも最も理想的な場所であり、カーターはそこで幸せな時間を過ごします。しかし、彼はカダスへの旅を続けることを決めます。彼は、夢の国のすべてを知りたいという強い探究心を持っていたのです。

    本作は、ラブクラフトの中でも、夢の国の風景や文化、神話や歴史などが細かく描写されている、幻想的で壮大な作品です。夢に憧れる人や冒険心のある人におすすめです。

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