- Amazon.co.jp ・電子書籍 (173ページ)
感想・レビュー・書評
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タイトルに惹かれてなんの気なしに購入したものだが、意外な拾い物。オーソドックスで派手さはない本だが、なかなか参考になる。
著者が伊藤忠に勤める現役バリバリの商社マンであることが、本書の美点に直結している。
美点の第一は、自身の体験をふまえて、“忙しい本業の合間にできる勉強”に的を絞っているところ。時間に余裕のある人しか実行できないような、「机上の空論」めいた話は出てこないのだ。
美点の第二は、ヘンな精神論を振りかざすいやらしさがなく、徹頭徹尾実用的で話の脱線もないこと。その点も、いかにも商社マンが書いた勉強法の本という感じ。
タイトルは『四○歳からの勉強法』だが、内容はとくに中高年限定というわけではない。30代・20代が読んでも十分参考になるはずだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
毎朝一時間と、そして土日の二日間に、最低三時間ずつ確保するというやり方です。これを確実に実行すれば、それだけで年間五五〇時間は確保できることになります,,そうすると、一時間まるまる使える場合は年間二〇〇時間、四五分の場合は年間一五〇時間、三〇分でも年間一〇〇時間も作り出せるのです。仮に年間二〇〇時間を昼休みから捻出できるならば、それだけで、わたしの提唱する「年間六〇〇時間」の三分の一にも相当しま,,カーライルは読書について、「如何なる神呪も霊験も書籍に及ぶものはないのである。人間一切の行為、思想、功業、生活、ことごとくさながら魔術を以てのように、書籍の中に貯えられているのである」とした上で、書籍は「これ実に人類の至宝である」と述べています,,小泉信三の『読書論』(岩波新,,目次と前書きを読んでいけば、その本の内容は大体把握できますが、特に前書きを読んでいるときには、著者の文体や言葉遣い、あるいは文章のリズムが自分に合うかどうかについても考えることが重要,,買って読み始めたところ、当初の予想とは異なって面白くない、生理的に合わないと感じるようになった場合にも、即座に読むのをやめるべきです。そんな本はいくら読んでも自分の身になりませんし時間の無駄です,,まずお手軽本ですが、わたしがお手軽本と言っているものの典型例は、最近シリーズものとして多数出版されるようになった、『図解雑学〇〇』、『早わかり〇〇』、『三日でわかる〇〇』など、一項目ずつ見開き二ページを使い、そのうち一ページは簡単な解説文、もう一ページはその解説文に基づいた図や絵による視覚的説明を施した本です。,,中でも特にわたしがお勧めするのは、語学春秋社の『実況中継シリーズ』です。これは予備校の講義を臨場感あふれる筆致で再現したもので、受験生だけでなく、ビジネスマンにも楽しみながら読めて勉強にもなり,,わたしが皆さんに言いたかったことは、自分が物事を理解するのに役立つのであれば、どんな本であろうと、人の眼を気にせずに読むべきだということです。,,あるいは、金利と為替の関係はどうでしょうか。新聞では「金利が上昇したため為替は円高に振れた」と報道されることがありますが、これについても、あいだに補助線を入れないと理解できません。すなわち、 日本の金利上昇日本の金融商品の有利性拡大外国人投資家による日本の金融商品購入拡大日本の金融商品購入のためにドルを売って円に替える動きが増大円高・ドル安 という流れです。
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100冊以上の勉強法の本を読んできた著者が編み出した勉強法の紹介。ターゲットは「40歳以上」の「ビジネスマン」で、勉強時間の確保の仕方、本・新聞・雑誌の活用法、英語の勉強法について書かれている。非常に事細かく書かれており、参考になる点もあった。他の書籍からの引用も多いので、そちらも読んでみたくなる。とにかく勉強しなきゃと意欲を掻き立てられた点はよかった。
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引用や表現の繰り返しが多く、少しだるいかも
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忙しい商社マンの勉強法。隙間時間を有効活用するのは一般的手段かもしれないが、その瞬間の質によって、適切な勉強法があるのは目からうろこ。とはいえ、こういうビジネス万の勉強法は結局のところ続けられるか、という意思の力が大きいかと思うが、実直で多忙なビジネスマンであるということが文面から伝わってくるだけに説得力があった。