株価暴落 [Kindle]

著者 : 池井戸潤

• 文藝春秋 (2007年3月10日発売)

感想・レビュー・書評

[雅本棚さんの感想 · 2023年10月25日]

日テレBSでWOWWOW再放送始まった。
織田裕二主演で10月からWOWOWで放送される連続ドラマ「株価暴落」原作本がついに電子書籍化！　巨大スーパー・一風堂を襲った連続爆破事件。企業テロを示唆する犯行声明に株価は暴落、一風堂の巨額支援要請をめぐって、白水銀行審査部の板東は企画部の二戸と対立する。一方、警視庁の野猿刑事にかかったタレコミ電話で犯人と目された男の父は、一風堂の強引な出店で自殺に追いこまれていた。「銀行の存在を賭けた戦い」をめぐる傑作金融エンタテイメント。

[2049832番目の読書家さんの感想 · 2024年4月4日]

巨大資本スーパー・一風堂を巡る事件が銀行員・警察官・逃亡者の主に３つの視点で描かれる
池井戸作品は長くなるほど切れ味が落ちる印象があるが、本作も例に漏れず少々冗長な仕上がりになっていると感じる
この手の作品だとそれぞれの物語が一つの隠された事実に集約し「あっ」と驚かされることが多いが、本作にはそれがない。淡々とそれぞれの決着が並べられるだけである
どういう経緯で書かれた作品なのかは知らないが、グリコ森永事件の空売り陰謀論に着想を得た作品なのかなと感じた

[まなみさんの感想 · 2022年5月6日]

Kindleで読んだわけじゃないけど紙の本の画像が嫌なのでこっちで。
かなり面白かった。先が気になって夜に読んでしまうくらい。人がけっこう死んじゃう設定は残念だけど，先が何となく読める最近の本より面白いのではなかろうか。

[kouheiokasujiさんの感想 · 2018年9月24日]

池井戸潤の「株価暴落」を読み終えました。

ここ最近池井戸作品にハマりにハマっていましたが、この作品は正直他の作品に比べて、響くものがありませんでした。

ただ、内容の起承転結はまさかの展開で読み物としては面白い作品です。

今までの池井戸作品は企業が舞台で、出てくる登場はその企業に勤めるかもしくは関係会社の会社員を描いた内容が多かった。

この株価暴落は、タイトルこそ金融関係の用語ですが話の大筋はスーパーマーケットの爆破予告に始まり、その爆破犯を追いかける刑事ものの話です。

スーパーの爆破予告が行われ、実際に爆破されるとその企業のイメージは世間的には低下し、その結果株価が暴落するという筋書き。

犯人の逃走劇とその生い立ちと背景。

あの手この手で刑事は爆破犯の容疑者を追いかけるが、最終的に真犯人はまさかの…

これ以上はネタバレになるので、書きませんが最後にあっと思わせる展開は、流石池井戸潤だなと言った印象を受けました。

[myknekさんの感想 · 2014年10月22日]

池井戸さんの作品という事で銀行を舞台にした『半沢直樹』とストーリー構成はほぼ同じである。
展開が読めても主人公の個性が強いので純粋に楽しめる。
ただ最後の所で詳細は割愛するが「なぜ？」と感じる事が多く、その辺りの説明が足りないのが少し残念。

[しょんさんの感想 · 2024年3月11日]

後半の展開が面白かった！数年前にトライした際には、前半で断念してしまい本棚で眠っていた。。他の方の感想でドラマ化されていることを知ったので、物語の内容を忘れた頃に見てみたい。

[1849022番目の読書家さんの感想 · 2023年6月27日]

半沢直樹に結構似てました。
前半は、銀行の専門用語が多めで少し読みづらいとは思いましたが、後半のストーリーは面白かった。
最後の方は、予想外の結末でよかった。

[bonzさんの感想 · 2023年6月4日]

結末はそれとなく想像できるが、その場面まで書いて欲しかった。話の内容は相変わらず面白い。

[tatuya0209さんの感想 · 2023年4月30日]

銀行の内情がよくわかる小説でした。
詳しく書かれていて、勉強になりました。
最後のほうで、以外な展開があって、面白く読めました。
良かったです。

[toridonjazzさんの感想 · 2023年1月8日]

他の池井戸作品と同じようにサクサク読める。2004年の作とのことだが、古さは感じない。正月明けの箸休め的な風情。楽しめた。

著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『不祥事』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『ハヤブサ消防団』などがある。

「2023年 『新装版　BT’63（下）』 で使われていた紹介文から引用しています。」