罪人の嘘 (角川文庫) [Kindle]

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  • 巨大弁護士事務所のエース弁護士・笠原卓也。
    施設育ちの笠原はその鉄面皮の下に暗い過去を隠し、無罪を勝ち取るために手段を選ばず、弁護士として登り詰めた。
    同じ施設で育った兄のような存在だった松本が殺され、その容疑者の弁護を請け負うが、笠原の過去に目を向ける人々が違和感を洗い出していく。

    途轍もなく強く見える笠原という男に反発しながらも、知るほどにその危うさに複雑な想いを抱く、笠原とは対局にある町弁・楠之瀬。

    視点が多角的で唐突なので若干慌てるが、それぞれの気持ちの移ろいが細かく描写されている。
    ただ、結局真実が判らないことが取り残されて読後感はスッキリしない。
    ストーリーではなく、ドラマ性を楽しむ作品。

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著者プロフィール

脚本家。東京都出身。1996年の『TOKYO23区の女』(フジテレビ)で脚本家デビュー。
映画、『電車男』(2005年/村上正典監督)、『陰日向に咲く』(2008年/平川雄一朗監督)、『ヘルタースケルター』(2012年/蜷川実花監督)、『高台家の人々』(2016年/土方政人監督)、『ボクの妻と結婚してください。』(2016年/三宅喜重監督)、『羊と鋼の森』(2018年6月公開予定/橋本光二郎監督)の脚本を担当。

「2019年 『小説 映画 となりの怪物くん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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