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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (347ページ)
感想・レビュー・書評
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巨大弁護士事務所のエース弁護士・笠原卓也。
施設育ちの笠原はその鉄面皮の下に暗い過去を隠し、無罪を勝ち取るために手段を選ばず、弁護士として登り詰めた。
同じ施設で育った兄のような存在だった松本が殺され、その容疑者の弁護を請け負うが、笠原の過去に目を向ける人々が違和感を洗い出していく。
途轍もなく強く見える笠原という男に反発しながらも、知るほどにその危うさに複雑な想いを抱く、笠原とは対局にある町弁・楠之瀬。
視点が多角的で唐突なので若干慌てるが、それぞれの気持ちの移ろいが細かく描写されている。
ただ、結局真実が判らないことが取り残されて読後感はスッキリしない。
ストーリーではなく、ドラマ性を楽しむ作品。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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