運命の子 トリソミー 短命という定めの男の子を授かった家族の物語 [Kindle]

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  • 短命だからこその人生、どのように受け入れるか。
    まるごと、家族の日常に受け入れること。
    著者の取材姿勢にも感銘。

    ◯「可愛いのは(健常者の長男と)同じですけれど、ちょっと質が違いますね。愛情を迎えにいくんです。」

    ◯病気とか奇形とか障害とか、様々な言葉があるがどれもしっくりこない。だから展利は長男に朝陽君の姿をそのまま伝えることにした。

    ・手術するか否かはケースバイケース。よりよく生きる上での課題の克服につながるか否か

    ◯障害新生児の家族は孤立して生きていくことはできない。また決して孤立してはいけない。医療・福祉・教育の関係者たち、あるいは友人や親族・近隣の人たちと共に生きていくと決めることが、家族の新たな出発となる。その手助けを医療の面で実践していくことが、医者にとっての生命倫理であろう。倫理は思弁ではなく、行動である。私はそういうことを学んだ。

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著者プロフィール

1961年、東京都生まれ。87年、千葉大学医学部を卒業し、小児外科医となる。
2006年より、「松永クリニック小児科・小児外科」院長。13年、『運命の子 トリソミー 短命という定めの男の子を授かった家族の物語』(小学館)で第20回小学館ノンフィクション大賞を受賞。19年、『発達障害に生まれて 自閉症児と母の17年』で第8回日本医学ジャーナリスト協会賞・大賞を受賞。
著書に『小児がん外科医 君たちが教えてくれたこと』(中公文庫)、『呼吸器の子』(現代書館)、『いのちは輝く わが子の障害を受け入れるとき』(中央公論新社)、『小児科医が伝える オンリーワンの花を咲かせる子育て』(文藝春秋)、『発達障害 最初の一歩』(中央公論新社)などがある。 

「2020年 『どんじり医』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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