日曜日たち (講談社文庫) [Kindle]

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  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (112ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 特に山もなく谷もなく淡々と都会で暮らす若者たち5人の物語が進んで行くんだけど、でもなんとなくほろっとさせられたりハッとさせられたりなんとなく読後感の良い物語でした。人の人生ってそれぞれが物語なんだなぁって感じかな。

  • 2019/9/18 Amazonより講談社セールにて432円でDL購入。

  • 予備校時代に試験問題に日曜日たちが出て、それをキッカケに読んだ一冊。

    書籍は実家に置いてあったので、今回電子書籍で再度読む事にした。

    全てのストーリーに共通して登場する小学生くらいの兄弟。兄弟たちに出会う人々のストーリーを描いている作品である。

    出会う人々は、どの人生も人に自慢できるようなものではない。そして、どこかしら引け目を感じて生きている事がヒシヒシと伝わる。

    しかし、その中でも自分の人生に意味を見出して過ごしている事が伝わってくる。

    人生、何が正解かなんてわからない。旅行に行けば旅館に泊まるわけだけど、その旅館の女将は、旅館の女将として死んでいく。女将として、楽しい事もあれば辛い事もあったはずだ。

    フラッと神社に立ち寄れば、宮司がいる。宮司は宮司としての人生を全うして死んでいく。宮司という仕事に意味を見出せる人もいれば、そうでない人もいるだろう。

    小腹がすいて食事処に入れば、そこを切り盛りする人たちがいる。切り盛りしている人たちは、それはそれで大変な事があるばずだ。

    そう、どんな人生を選んでも、楽しい事と辛い事の繰り返しで、そして死んでいく。

    死んだ時に何も残らず消えていくのであれば、生きている間にどんなに悩んだり、笑ったりしても、死後ではないも変わらない。

    あとは、その生の時間を、自分で努力できるところまでやってみるのか、まぁいいかと投げ出してしまうのかの違いだけだ。

    人生の尺度は様々で、何が正解という訳でもない。

    そんな事を思いながら小説を読むと、なんだか面白い。

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著者プロフィール

吉田 修一(よしだ しゅういち)
1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業後、スイミングスクールのインストラクターのアルバイトなどを経験。1997年「最後の息子」で第84回文學界新人賞を受賞しデビュー。同作は第117回芥川龍之介賞候補にもなった。2002年『パレード』で第15回山本周五郎賞を同年「パーク・ライフ」で第127回芥川龍之介賞、2007年『悪人』で第61回毎日出版文化賞及び第34回大佛次郎賞、2010年『横道世之介』で第23回柴田錬三郎賞、2019年『国宝』で第14回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。2016年には芥川龍之介賞選考委員に就任している。その他の代表作に、2014年刊行、本屋大賞ノミネート作の『怒り』。2016年に映画化され、数々の映画賞を受賞。

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