ハイブリッド・チャイルド [Kindle]

著者 :
  • クリーク・アンド・リバー社
3.14
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本棚登録 : 77
感想 : 8
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感想・レビュー・書評

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  • 大原まり子「ハイブリッド・チャイルド」を読んだ。
    捕食した生物に擬態できる能力を持つ実験兵器B3号が軍の施設を抜け出して冒険して進化を遂げる話。短編2つと中編1つ。3つ目の話が長くて冗長で曖昧で読むのが辛かった。
    死んだ主人の人格を取り込んで進化するAIハウスキーパーみたいな面白いSFガジェットもいくつか出てきて普通に書いてくれたら楽しく気楽に読めたかも。

  • 文体が肌が合わない。タイトル作品のみ読み終えて断念。
    収録作品一覧:
    ハイブリッド・チャイルド
    告別のあいさつ
    アクアプラネット

  • 取り込む事によって、そのものへとメタモルフォーゼできる宇宙戦闘用生体メカニックのサンプルB群。意思を持ち軍から脱走したソレを待ち受ける世界は……。
    この物語をきっと正しく咀嚼しきれていない。でも、面白く、美しい物語だった。

  • 1984年にこの本を書いたことが、驚異的。
    これだけの複雑な物語を、イマジネーションを持って紡ぎ切った作者の力量に感心した。
    サンプルB群の凄まじいまでの能力とそれに基づく変化を見ながら、どうなるのかと思ったが、最後は儚く感じた。
    少し、難解な面もあったが、まあまあ面白かった。

  • 圧倒的に綺麗な小説である。
    いや、『綺麗』とは違う『透明感』『清潔感』に圧倒される小説である。
    今年最後の最後に最後の大物に出会ってしまった。

    また、なんなんだ?と理解に苦しむ小説でもある。
    機械帝国との戦争が生み出した人類の最終兵器、一つの星を制御するAI、舞台はどこを読んでもSFである。
    機械と人類の戦争というSFではありふれた世界の話であり、血なまぐさい表現や、グロい表現もそこかしこに存在する。

    しかし、この小説は清潔感に溢れている。
    戦争の戦闘シーンはほとんど無い。
    しかし、生命の営みとともに繰り返される排泄、摂取といった表現はそこかしこに描かれている。
    さらに、この小説は透明感に溢れ、綺麗なのである。

    まるで、その根っこにどれだけの悪意を潜ませていても、汚れのない出で立ちで微笑んでいる、男女の性差が現れる前の少年少女のように......。

    こんな小説は初めてだ。作者の想像力、筆力に大人しく跪き、惑星カリタスで繰り広げられる神の手管をただ眺めているしか読者のすることは無い。

  • 残酷な物語を美しい言葉で奏でる感じ。
    ときに感情的かと思えば、ときに無機質に語られる。
    全然先が読めないストーリーで、すごくSF。
    調べると古い作品なんですね。

    読みごたえがあって面白かったです。
    若いころに読んでみたかったです。
    もっとドキドキできたかも。

  • 読了。

    【電子書籍】
    ハイブリッド・チャイルド / 大原まり子

    久しぶりのSF作品。
    Kindle日替わりセールでやすかったので何の気無しにポチりました。

    意識だけの存在となったヨナとサンプリングした生命の遺伝情報をもとに細胞をつくりあげる宇宙戦闘用生体メカニックのサンプルB群の奇妙な冒険。

    まぁ奇妙と言っていいのか悪いのか。

    表現がちょっとグロいので読むのに疲弊する部分があったりして読むのに時間がかかった。物語中すんなりスイスイいける部分もあれば、今誰を中心に物語が進んでいってるのかわからなくなったり、SF世界ならではの読解把握能力が必要でしょうか。

    血と肉を吹き出しながらカラダを再構成するのがサンプルB群III号機さんです。

    たまにはいいのではないでしょうか。

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