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感想・レビュー・書評
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有名なのは知っていたけれど恥ずかしながら初めて読んだ。さすがドッシリ来る良い漫画だった。身につまされる。
これって1冊まるまる家族問題を扱った萩尾望都作品なのですね。こういう本が世の中にあるだけで何かが救われる気がする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『イグアナの娘』母はああでも妹がずっと(?)味方してくれるのが救いだと思う。半神でもそうだったけど、姉は妹と比べられていろんなコンプレックスを抱え生きづらそうにしてるけど妹は無条件に姉のことが好きなんだよな。
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3.7
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母と子に深く根付いた葛藤や怒りや確執が"物語"の機能によって氷解される。"物語"の持つ癒しの力を、物語としてしか表現できない方法で、これ以上にはない完成度の高さで表現された、とんでもない作品だった。表題作以外も、どれも素晴らしく、胸を突く。
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表題作をはじめ、家族の様々な問題を切り取った、きれいには解決しない物語たちが続く。
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NDC(9版) 726.1 : 漫画.挿絵.童画
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これ、ものすごい話ですよね。どの話も、こんなにさりげなく本の中に収まっていてはいけない問題のような気がいたします。
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家族や友情を巡る,ともすると醜い人間心理を描いた短編漫画集.身体醜形障害について書いた鍋田恭孝氏の著書で言及があったので読む.こうした種類の作品は断片的には見たことがあったが,まとめて読んだのは初めて.
表題作と,カタルシス,学校へ行くクスリの三作が印象に残った.状況設定は暗い話ばかりだが,GOODENDとまではいかないまでも,現実的なラインで希望も垣間見える結末に持っていかれている. -
学生の頃にサラッと読んだことはあったけど、今読むと全然共感具合や印象が違った。親の呪縛、言葉の強さ、束縛っぷりが他人とは思えず、母娘関係に苦しんでいる人はたくさんいるのだろう。大人になった今なら母の心理状況も少しはわかる。この時代にこういった本が出ていたことに驚いた。
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私もイグアナだ。
「あなたはイグアナ」母の言葉は心に深く残り、重たい。
私は40代の今もまだイグアナのままだ。