ローマへの道 (フラワーコミックスα) [Kindle]

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  •  「私の少女マンガ講義」の中で抜粋・紹介されているので紙の本を再読する。
     バレエもの3編収録。
     「ローマへの道」、実母と邂逅する辺りの描写に、他の作家ならこうは描かないだろう、と思う。名作「トーマの心臓」で、エーリクがトーマの遺族宅を訪問する辺りにも、似た所感を覚えた。
     「青い鳥」、青い鳥の正体は何か最後に明かされる。そこで感動を呼ぶ。
     「ロットバルト」、唯一女性が主役。ミステリ色が濃い。

  • スターバレエダンサーを目指してドミドリールのオーディションに受かったマリオ。
    スターの座を争いながら、恋愛もする。
    夢に向かっていたはずなのに、自分のルーツがローマにあり、本当の両親の過去が彼の心に影をさしていく。
    自分本位だったマリオの成長を描いた表題作と、

    バレエダンサーのアシュアは、同じバレエ団のヤンにパートナーを取られる。
    意識するうちに役も取られていき、ライバル意識を持つが…。
    不思議な関係を描いた「青い鳥」、

    バレエ団にゲストで来たロブが気になる新入りのピナ。
    スターダンサーのイブの死によって、二人の距離が近付くが…。
    バレエを舞台にしたサスペンス「ロットバルト」の3作。

    さそうあきら氏によるエッセイ付き。

    TVブロスで紹介してたので購入。
    大御所らしいバレエ漫画。
    有吉京子っぽい人間らしい主人公(ちょっとサバサバしてる)だったり、青年の苛立ちや、ちょっと同性愛的な香りがあったり、恋とサスペンス…と、バラエティに富んだお得な1冊。

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著者プロフィール

漫画家。1976年『ポーの一族』『11人いる!』で小学館漫画賞、2006年『バルバラ異界』で日本SF大賞、2012年に少女漫画家として初の紫綬褒章、2017年朝日賞など受賞歴多数。

「2022年 『百億の昼と千億の夜 完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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