- Amazon.co.jp ・電子書籍
感想・レビュー・書評
-
「私の少女マンガ講義」の中で抜粋・紹介されているので紙の本を再読する。
バレエもの3編収録。
「ローマへの道」、実母と邂逅する辺りの描写に、他の作家ならこうは描かないだろう、と思う。名作「トーマの心臓」で、エーリクがトーマの遺族宅を訪問する辺りにも、似た所感を覚えた。
「青い鳥」、青い鳥の正体は何か最後に明かされる。そこで感動を呼ぶ。
「ロットバルト」、唯一女性が主役。ミステリ色が濃い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
スターバレエダンサーを目指してドミドリールのオーディションに受かったマリオ。
スターの座を争いながら、恋愛もする。
夢に向かっていたはずなのに、自分のルーツがローマにあり、本当の両親の過去が彼の心に影をさしていく。
自分本位だったマリオの成長を描いた表題作と、
バレエダンサーのアシュアは、同じバレエ団のヤンにパートナーを取られる。
意識するうちに役も取られていき、ライバル意識を持つが…。
不思議な関係を描いた「青い鳥」、
バレエ団にゲストで来たロブが気になる新入りのピナ。
スターダンサーのイブの死によって、二人の距離が近付くが…。
バレエを舞台にしたサスペンス「ロットバルト」の3作。
さそうあきら氏によるエッセイ付き。
TVブロスで紹介してたので購入。
大御所らしいバレエ漫画。
有吉京子っぽい人間らしい主人公(ちょっとサバサバしてる)だったり、青年の苛立ちや、ちょっと同性愛的な香りがあったり、恋とサスペンス…と、バラエティに富んだお得な1冊。