世界の経営学者はいま何を考えているのか ― 知られざるビジネスの知のフロンティア [Kindle]
- 英治出版 (2012年11月13日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (335ページ)
感想・レビュー・書評
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最先端の経営学者達の研究のいくつかが紹介されているほか、経営学の学問としての特徴や現在の経営学で重視されていること、そこから生じる課題などが分かりやすい文章で書かれていてとても読みやすい。
読後、他にも経営学の本を読んで勉強したくなったので経営学の取っ掛かりの一冊に良い本だと感じた。ただ、ポーターの戦略論をより深めた議論などが紹介されているため、全くの初学者というよりは少し前提知識がある方がより楽しめるかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今のグローバルとは言えない組織に属した自分に違和感の正体を明かしてくれる本。ただ、どちらが良いということではなく、自分の思考と学説と環境のどの辺りに齟齬かあるのかを考える必要があるとは思った。なるほど、と思える概説がたくさん出てくる本。
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経営学には3つのディシプリンがあるという話が非常に新鮮だった。ちなみに列挙すると…
・経済学
・認知心理学
・社会学
なんでこうした学問の背景を1年生のときに学校で教えてくれなかったのかとちょっと惜しい気持ちになった。 -
トランザクティブメモリー
組織の記憶力で重要なのは組織全体で何を覚えているかではなく組織の各メンバーが他メンバーの誰が何を知っているかを知っておくことであると本書に書かれています。
「whatではなくwho knows what」
とてもよくわかる表現ですよね。
全員が同じ知識を持っていることに意味はないとは言いませんがムダなんですよね。
僕も誰に聞けば一番よくわかるかは常に考えています。
うちの職場も大きな組織ですから。
継続的なイノベーションを実現するために
知の幅を広げる「知の探索」
すでに持っている知識や同質の知に改良を重ね、それらを深めて活用する「知の深化」
のバランスが重要と書かれています。
オタクもそうですが広く浅くか狭く深くかといえば広く深くの方が絶対良いんですよ。
個人では難しいことも組織ならいけるのかもしれません。
本書は経営学というよくわからない世界がよく書かれていると思います。
面白かったです。