先程読み終わりましたが…………複雑な気分(><)
時系列で読むなら『夜叉と羅刹』➝『虎と竜』なんですけど、この順で読むとかなり複雑に気持ちになるんじゃないかな?
本作は『夜叉と羅刹』よりも、
より極道の世界観が色濃く出ている気がします。
受は両親を亡くしてから、何にも感情を動かされることなく『ただ生きている』だけですが、傍若無人な攻と出会うことで、強引に攻の世界に巻き込まれていきます。
極道で男臭いんですけど、純愛って感じでした。
そしてここに脇役として『夜叉と羅刹』の鶴巻が登場します。
鶴巻をメインとして読んでいたときは鶴巻の生い立ちや気持ちの描写もあったので同情したりもしましたが、今回本作で第三者視点から見たら、なんかもう…蛇?ってくらい、鶴巻が冷たくてひたひたしてる感じ(伝わるかしら)
まさに冷徹な悪として登場するので『夜叉と羅刹』で回避した"破滅"の文字が浮かび上がります。
そして行く先は想像通りの結果でした。
もう本当にやるせないです。
杜若の無償の愛だけではどうにもならなかったのかな?と思ったり、もしかしたら杜若が亡くなっているのかも知れない、とも考えました。
いずれにしても制裁を受けているときの鶴巻は、きっと恍惚とした幸せの絶頂にいるみたいな気持ちのまま逝けたんだろうなと思えば、鶴巻らしい終焉だったのかも…。
そんなストーリーなので、時系列ではなくて出版順に『虎と竜』『夜叉と羅刹』で読んで、あの冷徹な鶴巻の過去はこうだった!って流れの方がスッキリするのかな、と個人的には思います。
レビューの大半が鶴巻になってしまった笑