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感想・レビュー・書評
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グレッグの性的虐待によってジェルミの心身が徐々に蝕まれていく様が丁寧に執拗に描かれていて読んでいるのが息苦しく、救いもない先の見えない理不尽さに苛立ちが募る。
心を壊され、体を傷付けらてもなおも、母親の幸福を祈るために献身を捧げるジェルミは健気ではあるが憐れでもある。それが悲劇的で悲愴感を誘う。
そして、黒々と塗り潰されて芽生える殺意が、憎悪が、吐き出される「死ね」という呪詛が、心を抉り突き付けてくる。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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