上機嫌の作法 (角川oneテーマ21) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • その場や気分の状況に左右されず、どんな環境でも上機嫌でいる力、そんな技が上機嫌力。場の雰囲気を作り出すマナーだとすると、そんな力は確かにオトナに必要なお作法。

  • 「上機嫌力」
    円滑なコミュニケーションのための手段として「上機嫌」な状態を自分の「技」にする。
    たしかに自分が乗ってる時だけ「上機嫌」になるのではなくていつでもコントロールできないと意味がないと僕も思います。
    著者もおっしゃるように「気遣う」ということがなくなったというか共存空間を心地よくする努力をしなくなったように思います。
    不機嫌なもの勝ちみたいな。
    そんな空気は要らない。
    僕は訓練で「上機嫌」になれると思います。

    「自他肯定力」
    自分から笑うということで自分も周りも上機嫌になっていきます。
    これは笑いの効力で可笑しくなくても笑えば面白くなります。
    面白さは伝染します。
    せっかく大阪に生まれたんやから僕は笑うことでみんなが幸せになれると思います。
    上機嫌な空気を周囲に及ぼすことができる能力です。

    「気分を整える技術と知性教養は連動できる」
    場や人意味の繋がりによって現実を把握できる人、全体の文脈が読める人こういう頭のいい人が「上機嫌力」を操れるんやと思います。
    自分ができてるかは分かりませんが笑うことで周りの雰囲気をよくできると思います。
    仕事も嫌々やったら面白くないですが面白いことを探してやるようにしたら楽しくできます。

  •  これは厳しいご指摘です。私は長年うつ病だったこともあり過去ずっと不機嫌だったし今でもその傾向があります。
     それはマナー違反だったようです。
     単に「プラス思考がいい」というのは個人の問題なのですが、周囲のことを考えると「上機嫌でないといけない」ということです。
     仏教では徳を積む方法として
    体施(たいせ)
    物施(ぶっせ)
    法施(ほっせ)
    顔施(がんせ)
    念施(ねんせ)
    ……と言われています。上機嫌でいることは「顔施」でしょうか。
     私に決定的に欠けていたことです。
     今後注意していこうと思います。

  • 不機嫌でない、人に対してオープンな状態を「上機嫌」と定義し、その状態を意識して身に着ける(著者は「技化」と表現している)、という発想が面白いと思いました。
    普通なら、今日はなんとなく気分がいい程度にしか思っていない状態を、ここまで細かく分析してしまうのは、著者ならではでしょうか。

  • 上機嫌の重要性と上機嫌になるためのコツが書かれていました。上機嫌を自ら作り出すという発想がなかったので驚きでした。世に言う成功している人たちは機嫌が良い人が多いかも。上機嫌であるから運を引き寄せるのかもしれませんね。

  • 「不機嫌な人を尊重するような社会を容認してしまっては、歯止めが利かなくなります。不機嫌というものは何の力でもないことをはっきりさせ、社会に認識してもらいたい」
    身近に、機嫌で他人を支配しようとする人が多すぎるので非常に共感できる。
    良いも悪いも機嫌をすぐ変えるので、にこやかな時を維持してほしいと周りも望む。だから、腫れ物に触るように接する。本人は相手のことなど考えやしない。いや、考えていても、相手はご機嫌を取るために表面しかさらけ出せないから、浅はかな部分しか共通項をみつけられない。そして、浅はかな部分でしかかまってくれないから、「やっぱり分かってくれない」が募る。

    では、なぜ高齢期ほど不機嫌でコントロールするのか。
    「子どもはとても柔らかい。泣くのも笑うのも、叫ぶのでも、実に表情豊かに外界に反応します。ところが、からだの柔らかさ、反応の豊かさがだんだん少なくなり、最後には反応できなくなる。これが「歳をとる」ということ」と書かれている。上機嫌は体力を使うし、柔軟性を維持しておかなければいけないのだ。呼吸と体力づくりが欠かせない。

  • 自分のような、
    おっさん管理職だけでなく
    すべての働く人が読むべき本。
    不機嫌な若者に気を遣うことも
    多いので。
    著者は、人間関係のさまざまな
    事象を「技化」するのがとても上手い。

    何冊も読んでいると、
    前に聞いた気がするところもあるが(笑)
    新しい文脈に落とし込んでしまうのが流石。

  • あまり参考になりませんでした。

  • 気分屋、浮き沈みの激しい性格を直したいと思ってる方に、お勧め!

  • 読み終わって古い本だったということに気づいたのはショックだった笑

    本の大半が、不機嫌であることのデメリットについて述べられていて、肝心の上機嫌の作法に関してはあまり触れられていなかったことが残念。拍手とハイタッチは、場を盛り上げるのにはいいかもしれないけどなかなか取り入れにくいかなー。

    気づいても体をする術が無いから、結構絶望かもしれない笑

    まぁ、でもがんばろう笑
    確かにそんな中年やだわ。でも、いるよねー₍₍ (ง ˙ω˙)ว ⁾⁾

  • 上機嫌への作法、はまだ理解・実行できるかわからないが、不機嫌は百害あって一理なし、無能な己をアピールしている愚行であることは理解した。肝に銘じておきたい。

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著者プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする。2001年刊行の『声に出して読みたい日本語』が、シリーズ260万部のベストセラーとなる。その他著書に、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』『恥をかかないスピーチ力』『思考を鍛えるメモ力』『超速読力』『頭がよくなる! 要約力』『新聞力』『こども「学問のすすめ」』『定義』等がある。

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