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感想・レビュー・書評
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話題作になっていたため読んだが読んでいて最初の方は面白いが不快感を覚えた。(あまりにもリアルに人間の様子が描写されていたから)しかし最後の結末は面白かった。自分が今までで関わってきた人は自分のことをどう語ってくれるのだろうと考えてしまった。
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なんも考えないで自分の発言が世の中に発信されてしまうこの現状がなにを生み出すのか。
SNSよりももっとコミュニティが小さい中でのすれ違いも描かれていた。
特異なことの意味と真実が合致しないときの周りの不理解からの悲劇に加えて、私たちの記憶というものは本当に自分の都合の良いように見せられているのだと感じた。
テレビなども見る時は編集技術によってどう私たちにその事実を見せるのかを意識して作られていることをもっと理解してみないといけないなとも感じた。
情報過多の時代では見方を変えてみる、鵜呑みにしないということがいかに大切で、短絡的な発言は見知らぬ誰かを傷つけてしまう怖さがあることも理解したい。
湊かなえやっぱりすごい。 -
最後の最後にならないと犯人がわからない。
新聞記事やSNSを利用し変わった構成の1冊。 -
結構昔読んだけど、内容も構成もすごく好きだった。
え?っていう人が犯人だった終盤でのどんでん返し?がたまらなく好きです!
犯人の名前と自分の名前が少し似ているので余計に面白かった^_^
この本を読んだ後に映画見ると面白さ倍増やね -
リアル文庫を駅施設内交換本で。読めば何故、「ゆき」だけ平仮名なのかが判明するかな。
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ほとんどの登場人物が自分への関心が強くて、物事を見たいようにしか見ていない。なので誰の供述も当てにならないなと感じた。
自身の体験や周りの証言を集めて思いのままに推測する人達と、さらにその話から推測する読者の私。
真相は自分の中の解釈からでしか得られない。
事件が起きた時、当事者以外の第三者はこんなに無力なんだと思った。 -
殺人事件関係者の雑誌インタビュー形式で物語が進行していく
同僚、同級生、地元住民、当事者
登場人物が黒すぎるというか、下衆すぎるというか・・・
読んでいて不快感が募っていき、章が変われば新たな展開になるかと期待して読み進めても最後まで不快感がぬぐえませんでした
各人の「悪い意味での主観」を延々と聞かされてるだけという印象しか残らなかった
途中途中に巻末にある関連資料へのページ数が書いてあったのですが、それは読まずに本編を全て読んでしまいました
最後に関連資料を斜め読みして結構な充実ぶりだったのを知り、
途中でそれぞれの関連資料を読んでいたら少しは違った印象になったのかも。 -
浅はかな記事や、浅はかな言動、そして浅はかな行動というものが何を生み出すのか。それが書かれたような小説だった。
物語が終わった後に、様々な資料やSNSが載せられているのが、伏線回収のような感じがしてとても面白かった。
相手の立場に立って考えることの難しさや、人間の都合の良い記憶の改竄の恐ろしさを改めて知ることになった。人間っぽい部分をリアルに描いた良作だと思いました。