本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (226ページ)
感想・レビュー・書評
-
どれもミステリーというより、軽くホラー。
タイトルのストーリーよりも『柘榴』や『関守』に余韻が残る。
『柘榴』は大きな犯罪が起きるわけでもないのに、語り手として出てこない人物の幽玄な色香に毒される気持ちに…。
『関守』は安っぽかった噂がオカルトじみてきて、気づいた時には巻き込まれてしまうという、さも起こり得る恐怖にぞっとする。
なかなか凝った短編集詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ミステリの短篇集。どの作品にもどんでん返しがあり、楽しめる。短篇集というところからも、気軽に手にとる事ができると思う。
ミステリにも色々と種類があるけれども、これは本格なのかな、と思った.読者も、注意深く読んでいれば犯人や動機を当てる事ができそうだ。
勿論、その難易度は作品によってさまざま。
個人的に、最も面白かったのは『関守』。だんだんと事件の全貌が明らかになってくるところもスリリングだし、結果も「まさかの」展開で、ホラー味もありました。 -
6編の短編は、
どれも、巧妙に練り上げられていて。
それぞれ ずっしり心に沈んでゆく。
特に3編目の「柘榴」。
女を食い物にする 無能な父をめぐる 母娘の物語では、
行間に潜んでる恐怖感に 打ちのめされた。