- Amazon.co.jp ・電子書籍 (202ページ)
感想・レビュー・書評
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はあちゅうさんの真髄は、エッセイなんじゃないかと思う。なにより楽しそうに仕事のことを語られると、楽しそうに仕事したくなるし、仕事に楽しみ見つけたくなるよね。
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テンポがよくてノリがいい、当時24歳、広告代理店に勤務していたはあちゅうさんが書いたエンタメ系エッセイ。
普段からよくはあちゅうさんの文章は読んでいますが、これはまた特に文章がノリノリで、読んでいて笑ってばかりでした。
かと思えば「わかる、わかるよ…」となる「自意識過剰あるある」が書かれていて、親近感がわきました。奢ってもらうときの心境とか、メールの返信1つとっても、共感しかない。気にしだしたらキリがないのはわかっているんですけどね。
お笑い要素盛りだくさんで、広告代理店の内実を真面目に知りたい!という人にはもしかしたら向いていないのかもしれないけど、職場の雰囲気や仕事内容が少し垣間見れます。
広告代理店って、何するかイマイチ謎でしたが、本書を読めばイメージがつきます。今日も電車でライザップの広告見かけて、「ああそうか、この胸に刺さる広告もきっと、広告代理店が関わっているんだろうな」なんて思いながら眺めてました。
さて、本書は内容ももちろん面白いんですが、個人的によかったのは仕事や同僚、家族に対する愛情が余すことなく出ているところ。読んでいてなんだかこちらまでほっこり幸せになります。
それにしても、なんてネタに溢れた人生でしょう。おもしろすぎる。
小学校1年生から日記を書いていて、かつブログも長年続けているだけあって、はあちゅうさんにとって文章を書くことというのは、呼吸をすることに等しいくらい欠かせないものかもしれませんね。
そして文字に残すということは、その時代を切り抜いて残しておくということであって、やっぱり新入社員が書いたエッセイだけあって若いな、と思う部分が多々ありますが、今となってはもう書けないものだからこそ貴重なんですよね。
隙間時間に手軽に読めてくすっと笑える、お勧めKindle本でした。 -
Kindle化を機に再読。加筆修正のおかげか、初読時より読み易くなったようにかんじた。今回面白かったところは…/偉い人に、何か悩みとかある?と聞かれ、S君「顔がでかいことです」、偉い人「いや、そういうことじゃなくて業務上で」というやりとり/糸電話したい、とTwitterでつぶやいたら同期が紙コップでつくってもってきてくれて、マジックでうすく「iPhone(Ito-Phone)」て書いてあったエピソード/OB訪問で、海外行けそうにないし広告代理店興味ない、アメリカで結婚してるかも、と吹いた相手が、配属先のメンターだったり、とか/超真面目な総務の人が通ったのでうれしくて、マンションの八階から手をふって読んだら、超おおあわてで駆けつけられ、何かありましたか?と聞かれたこと/ネタ帳のなかみ/傾斜をつけて集金、偉い人めちゃくちゃ払う傾斜、平均的な傾斜、ゆるやかな傾斜の三パターン必ずもってく先輩、こうすると上司も部下もハッピーって、処世術ってこういうことか、ってシーン。ユーモアにくるんで、広告代理店の内幕、新入社員の新鮮な目線を楽しめた。
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あっという間に読んでしまいました。社会人2年目の文章とは思えないほど面白いです。楽しい素敵な気持ちになれました。