神様がうそをつく。 (アフタヌーンコミックス) [Kindle]

  • 講談社 (2013年9月20日発売)
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  • 本 ・電子書籍 (219ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 再読。張り巡らされた伏線という性質ではないがさり気ない伏線と明かされる答え、それに纏わる重苦しい事情に子供たちのひと夏の逃避行の眩さと突きつけられてしまう暗い現実の明暗のよる対比。それを内包しながらも未来への展望へと繋げた颯爽とした余韻を残しつつ綴じる。コンパクトにまとまっておりそれ故に何度読み直しても手堅い読み応えがある作品だなと改めて思いました。

  • 非常に良い。
    かなり余韻のある読後感。

    シビアな現実を前に「どうしたら良い」と苦悶しながら理想の姿を夢見る子供たちの切なさがある。
    自分たちが無力であるがゆえに逃げられないことを知っている。
    彼らの起こすせめてもの抵抗に心揺さぶられる作品だった。


    子供っぽさもありながら割りとしっかりしてる主人公のなつる君が「なんかおちつくんだもん」とか言いながらお母さんのおっぱいもんでるのが実はかなり良い設定かもしれない…
    不真面目な父の帰りを一心に信じ続けた理生も、おっぱいを揉むなつる君も結局のところ不安なときには親の存在を必要として、ちょっと甘えたかったんだろうと思う。

    ラストシーンでタイトル回帰を予期させるような終わり方がまたなんとも言えず…彼らの幸せを願うばかりです。

  • 小6夏、恋と死臭と逃避行。
    一巻完結とは思えないくらいに良さが詰め込まれていた。

    なんども読み返したいと思える一冊です。


    夏留と理生の名前の意味がとっても素敵。

    勇太くんのあの何も考えてなさそうでちゃんと考えてる感とか独特なネーミングセンスとかめちゃくちゃ好き


    父子家庭でのネグレクト経験がある身としては、理生ちゃんに感情移入しすぎて辛かった。
    お父さんが帰ってくる日だからとご馳走を作って部屋の飾り付けまでして喜んでしまう気持ちがよくわかる。
    第四話にて「だってバカでも私のお父さんなんだもん」という理生ちゃんのセリフがありましたが、ほんとうにそう!ととても同感してしまいました。ネグレクトをされていても、親はこの世に二人しか居ないわけで。放ったらかしにされて腹が立つけどやっぱり憎めない。私自身も痛感した思いでしたので心打たれました。

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  • 夏休みが舞台の青春モノで、よくあるパターンかと思ったらちょっと違う。泣かせる。

  • 凄く良い物語です(^-^)

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著者プロフィール

1976年3月24日生まれ。B型。
1993年「Wings」(新書館)にてデビュー。
代表作に『神様がうそをつく。』(講談社)『メテオ・メトセラ』『東方死神 ─ メテオ・メトセラ外伝』『人魚王子』(いずれも新書館)。
2017年9月より「アフタヌーン」にて『金のひつじ』を連載開始。

「2019年 『金のひつじ(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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