- 本 ・電子書籍 (215ページ)
感想・レビュー・書評
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○概要
コーヒーを題材として各社のマーケティング戦略をストーリー形式で学べる本。
○感想
めちゃめちゃ面白かった。
特に「自社らしさは何か」「どんな価値を提供できるか」を考え抜くことが大事なのだと痛感した。
マクドナルドのコーヒーが、スタバ等のコーヒーに対抗したわけではなく、
新たな客を増やして他の商品を一層販売するためのフックとしての商品という立ち位置である点は特に興味深かった。
読み終わった後にはコーヒーが飲みたくなる。笑
○メモ
・らしさの考え方
①強み
②ターゲット
③ニーズ
④選ばれる方法
・消耗品ビジネスでは、本体を安くして、消耗品を買い替えでもらうことで半永久的に売り上げを上げることができる
ex)ネスカフェ、プリンター
・お客様が何にお金を払うのかを考える
製品の付随価値
製品の実態
製品の中核
・企業の目的は社会貢献であって利益追求ではない。利益はあくまで永続的に社会貢献するための手段
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マーケティングを学ぶために購入したが、コーヒー好きも相まってストーリーを純粋に楽しむことができた。
スタバがサードプレイスを売っていることは有名な話だが、それ以外にもドトールの勝因やコンビニコーヒーの戦略など、興味深いストーリーが数多くあった。
ビジネスを成功させるために、顧客から考えろとはよく言われることだが、それ以上に自社らしさを忘れないこと。
そして、何を捨てるかを明確にしなくちゃいけないこと。
このあたりは心に刺さるものがあった。
起業を考える人におすすめの一冊。 -
主人公が突如転職することになったコーヒーショップでの物語。コーヒー業界各社の様々な事例を引き合いに出しながら、経営戦略の基本や重要なポイントを学べる一冊。
物語になっているのでとてもわかりやすく読みやすいです。
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ドトールは多くの人にコーヒーを飲んでもらうため、単価を半分にし、回転率を上げるために立ち飲みスタイルにした。
UCCは社長の体験から缶コーヒーを世に出した。隠れたニーズは顧客に聞いても分からない。
商品はポートフォリオ(品揃え)で考える
マクドナルドのプレミアムローストコーヒーは来店のきっかけ作りでビッグマックを買ってもらう戦略。
スタバは「らしさ」を追求して再生した。経営合理化だけが企業を再生する方法ではない。
ネスレのコーヒーマシンはジレットモデル。
セブンは仮説検証を繰り返しセブンカフェを磨き上げた。
当社の強みは何か?
→それを欲しがる顧客は誰か?
→顧客は何を必要としているか?
→その顧客が当社を選ぶにはどうしたらいいか?
戦略は仕掛けるタイミングが何より重要
3つの価値
製品の中核、製品の実体、製品の付随機能
イノベーションを推進するのは意思と情熱
企業の使命は社会貢献。サスティナブルでないと生き残れない
スタバは広告宣伝にお金をかけない。成功体験に絞っている。 -
【結論】
ビジネスする上でどのように考えれば成功できるのかが、コーヒー業界のストーリーと実例を交えて書かれており、非常にわかりやすかったです。
会社の経営に関わっている人だけを対象にしている内容ではなく、ビジネス素人でも教養を身につけることができるような内容だと感じました。
【詳細】
本編はコーヒー業界に転職した女性を主人公にして、新しい事業の立ち上がりまでが書かれています。
実際の企業であるUCCや、スタバ、ネスレなどの成功事例が10個ほど挙げられており、そこからヒントを得ながら主人公が成長していく過程が面白おかしく描かれています。
成功の実例が書かれているため、「自分ならどうするか」と考えながら読み進めることができます。
この本ではコーヒーをメインテーマに扱っていますが、根本となる部分はどの業界でも一緒なのかなと、素人ながらに思いました。
【印象に残った点】
「自社(自分)らしさとは」「オープン&シェア」「サステイナブル」
この3点は特に記憶に残った点です。
他者との差別化を図るためには価格競争では勝てないこと、同業界のライバル企業を出し抜くのではなく協力して業界の市場を広げていくこと、会社を通じて社会貢献をすること。
一人のサラリーマンとして、自分の所属している会社がどのような哲学を持っているのか考えさせられるきっかけとなりました。 -
Audible にて。
小説形式なのでAudible で聴くのにぴったり。
マーケティングの初心者向けに選んだが、とてもやさしく書かれているのでちょうどよかった。 -
物語調になっており
コーヒーの事をあまり知らなくても
とても分かりやすく解説いてくれている。
コーヒーの知識だけでなく
コーヒーショップ、コンビニコーヒー
ファーストフード店などのコーヒー戦略も
記載されていて、現在のコーヒー事情が知れるのも楽しい。
コーヒーは奥が深いと改めて実感させられた本。 -
オーディブルで拝聴。群雄割拠にあるカフェ業界では各社が戦略を持って動いている。そんな舞台でビジネスを展開する物語で、内容はもちろんオーディオブックとの相性もよい。
ユーカリが丘の例や、普及率が上がることでブランドの価値も上がる(意訳)というのも大変興味深かった。 -
企業の強みは何か、を徹底的に考えることの大事さが説かれている。コーヒー会社を例に挙げ、小説形式で経営戦略が学べる良書。
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漫画のようなテンポ感の物語形式でとにかく読みやすく分かりやすい。コーラのものより個人的には好きです。
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物語形式なので読みやすいし、戦略も学びやすい。
大事なのは人も企業も自分らしさであることを学びました。
著者プロフィール
永井孝尚の作品





