地底旅行 (光文社古典新訳文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 謎めいた暗号文を解読し、アクセルは叔父のリーデンブロック教授と共に地球の中心を目指す旅に出る…

    夏なので空想科学小説をと思って、はじめてヴェルヌの作品を読みました。

    鉱物学を教えているというリーデンブロック教授は、知識は豊富だけどせっかちで変わり者という魅力的な人物で、心配性で尻込みしがちなアクセルと良いコンビでした。
    さらに、レイキャビークからガイドとして同行する寡黙なハンスも加わっての珍道中。

    地底を冒険するということもまあおもしろかったんですが、メチャクチャなのに憎めない叔父さんとかアクセルの残念な感じとか、なにより超人的なハンスとか!三人それぞれのキャラクターが愉快でした。

    ハンスがとにかく気に入りました笑

  • タイトル通り、地底旅行記。
    学者の叔父と鉱物学に詳しい主人公と何でも平然とこなす無敵男ハンスの地底旅行。
    学者ふたりもいるからどうにか旅ができるんだけど、なんせハンスが無敵すぎてチート。まあそれは別にいいんだけどね。
    学者ふたりの論争や学者としての感動、そして地底の景色や情況の見応えがあった。叔父さんが最後まで希望を捨てずに前向きだった姿勢が好きで、その様子が響いた。
    ハッピーエンドだったので良し!

    要約
    有能3人組が地球の中心を目指して、危険な目に遭いながらも果敢に冒険をする物語。

  • ディズニーシーのアトラクション「センターオブジアース」に乗るたびに、元になったお話しを読んでみたいと思っていました。ヴェルヌの博識さが物語にリアリティを生み、大人になってからも十分に楽しめる作品です。

  • 子どもの頃から大好きだった作品の新訳。教授は愛すべき変人で、甥のアクセルは愛すべきヘタレ。手に汗握る展開と、教授の影響で徐々にぶっとんでいくアクセル……。古典なのにお腹がよじれるほど面白い。科学が急速に発達した時代の憧れと興奮が詰まっている。こんなに面白かったっけ、とフランス語原文を何か所か見てみると、かなり大胆な翻訳のよう。でも、とにかく面白い作品なんだ、という訳者の解釈には納得。新訳が出ると、馴染みの作品を何度も新鮮に楽しめるのが嬉しい。読んでおくと、映画や某アトラクションが100倍楽しめるというおまけつき。

  • 自分が現実主義過ぎるのか、残念ながらフィクションを受け入れきれなかった。SFものは好きで結構読むが、無知ゆえ境界線ギリギリのこの作品を現実側で評価してしまい、物語に入り込めず。実際には圧倒的に壮大なフィクションなんだけど。どうしてかそんな訳ないだろ的に受け取ってしまう。とはいえ、ハンスは最高だ。

  • 翻訳の方の解説が面白かった

  • ジュール・ヴェルヌの名作。とにかく話が長かったものの、教授のとんでもない性格のおかげで楽しく読めた。しかしあそこまで教授に忠実に付き従ったハンスはとんでもない人物としか言えない。なぜあそこまで冷静でいられたのか不思議でならない。

  • 1864年。そういえば読んだことないなと思い、kindleアンリミテッドで読んだ。
    19世紀後半といえばかなり昔という気がするが、ここで書かれる「科学的知識」「科学的思考方法」は現代とほとんどそん色なく、さすが「SFの開祖」と呼ばれるだけあると思った。当時の地学知識に基づき、「地球の内部にもしも巨大な空洞があったら…?」という物語を冒険小説に仕立て上げている。

    巻き込まれ型の若者主人公が、マッド・サイエンティストで冒険家の祖父に振り回され、いやいや地底旅行に赴くという流れがコミカルで面白い。アイスランドで仲間になったハンスという男があまりにも頼れる。最後に地表に帰ってくるオチはなかなか強引だが、地底に入ってからの展開に緩急があり、読みごたえがあった。

    ラスト、地底世界についての情報を祖父が公開して一躍スターになる、という流れは、現代ではやや考えにくい(物語のラストとして座りが悪い)と思ったが、この時代のある種の定型的な展開として興味深かった。

  • 解説にはドン・キホーテとあったけど、ジャイアン、のび太、ドラえもんだと思った

  • アクセルは学者の叔父におしきられて、忠実なガイドのハンスと共に地底の探検に赴くことになる。アイスランド、地底の描写など実に見事で、風景がありありと目に浮かぶ。素敵な冒険ファンタジー。

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著者プロフィール

1828年フランス、ナント生まれ。H・G・ウエルズとともにSFの開祖として知られる。1905年逝去。

「2008年 『地底旅行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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