恋の罪 [DVD]

監督 : 園子温 
出演 : 水野美紀  冨樫真  神楽坂恵  児嶋一哉  二階堂智  小林竜樹 
  • Happinet(SB)(D)
3.07
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本棚登録 : 102
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4907953055230

感想・レビュー・書評

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  • パワフル。
    咀嚼できないけどなんとかそのまま飲み込みたい、と思わせる園監督の世界。
    今回も堪能させていただきました。

    ミツコの実家での四人の狂ってる会話シーンがお気に入り。
    一緒に狂ったように笑いたい。

    神楽さんは前半の貞淑な妻の演技からの後半の「1000円でもいいよ!」の生き生きした演技が別人のよう。

  •  仕事上の必要があって、園子温監督作品で見逃がしていたものをDVDでつづけざまに観ている。
     
     昨日は、『恋の罪』と『自殺サークル』を観た。

     『自殺サークル』は途中までは面白くてじっと見入っていたのだが、中盤にローリー寺西が出てきたところで緊張感がプツンと音立てて途切れ、あとはもうグタグダな感じ(ローリーが悪いわけじゃなくて、彼が演じるキャラクターがダメダメ)。

     前半まで「このあと、自殺サークルの恐るべき謎が解明されていくぞ」とばかり、さんざん思わせぶりしておきながら、けっきょく整合性のある謎解きは一切なされずに終わってしまう。
     てゆーか、監督・脚本の園子温は、センセーショナルな自殺シーン(たくさん出てくる)が撮りたかっただけじゃねーの?

     『恋の罪』は、『愛のむきだし』や『冷たい熱帯魚』に比べて評価が低いようだが、私は面白く観た。
     冒頭に描かれる猟奇殺人の犯人を探すミステリーとして見たらたしかにグダグダだけれど、そもそもこれはべつにミステリーじゃないと思う。

     水野美紀・冨樫真・神楽坂恵の「トリプル主演」を謳った作品だが、冨樫真と神楽坂恵の存在感がすさまじくて、せっかくヌードまで見せた水野はまるで存在感がない。ストーリー上も、水野の出る場面をすべてカットして100分以内にまとめたほうがすっきりとするし。こんな役じゃあ水野美紀がかわいそうである。

     ベースになった「東電OL殺人事件」の園子温なりの解釈としても、興味深い仕上がり。演出もていねいだし、観客の心に強烈なインパクトを残す面白いシーンがたくさんある。

     あちこちに破綻が見える作品だが、園子温作品のミューズ・神楽坂恵(園子温夫人でもある)の爆裂ボディーの魅力で、すべての瑕疵は帳消しになる感じ(笑)。

     ただ、女優としてすごいのは冨樫真のほうだと思った。凛とした知的美人という「昼の顔」と、心が壊れた街娼という「夜の顔」――2つを演じ分けて見事である。

  • よく、オネェなんかは性に対して開けっぴろげで、えげつなさなんかもあるけど、あれはオネェだから解放できて、あ〜なんだよな。

    普通の人は、抑制してる。
    でも、誰もが持っている欲望。

    そこにハマると堕ちていく。


    初子温。
    パワフルやった(^_^;)

著者プロフィール

1961年愛知県生まれ。大学中退後に自主制作映画デビュー。『自転車吐息』(90年)はベルリン映画祭に正式招待される。代表作に『冷たい熱帯魚』など。テレ東系列で放映中のドラマ『みんな!エスパーだよ!』も監督。

「2013年 『ナショナリズムの誘惑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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