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- / ISBN・EAN: 4589921400275
感想・レビュー・書評
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スペイン映画ってギトギトの甘い脂がついた香港あたりのでっかいビーフジャーキーでスナップ効かせて殴打される感じなんですよね。(伝わらない)これもなんか無茶苦茶な映画なんだけど、でも全てが嘘じゃなくて。「女は怖い」「女はしたたか」じゃなくて、そうならざるを得ない。だって男があまりにくだらなくて役に立たない割に余計なことをしでかすクズだから。スペインだけ?いいえ。全世界、1万年前からずっと。ね。
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ペネロペ主演のスペイン映画
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境遇は決してよくないが、それでも何とか生きていくというのを女の人の感性で観せてもらった気がした。登場人物の男がダメ過ぎな点で、なんだか男としては少し無力感を感じたが。帰郷というテーマに対して哀愁だけでなく力強さもあるのが邦画にはなかなかない感じ。
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サスペンスでもなければファンタジーでもない。全部ひっくるめてしまえばヒューマンドラマになってしまいそうですが、それも大雑把なまとめ方に思えてしまいます。
女性の強さというか怖さというか、それだけではなく女性同士による絆の深さも描かれていて、内容はかなり濃厚です。ひとりひとりが抱える秘密を隠し、お互いを鬱陶しく思ったり頼りにしたり、相手を嫌ったり好きに思えたり。複雑な感情の混ざり合いと変化がとても興味深い作品でした。 -
VOLVER
2006年 スペイン
監督:ペドロ・アルモドバル
出演:ペネロペ・クルス
アルモドバル監督はもっと悪趣味でドギツイ映画のほうが個人的には好きなのですが、いわゆる「いい話」系もそれなりに面白く見れます。ネタバレになってしまいますが、序盤で観客は本当に死んだはずのお母さんが生き返ってきたのだと思わされてしまうので、シュールでファンタスティックな展開に騙されてしまうのですが、後半、謎が解きあかされるにつれて、そりゃそんなわけないよね、と現実に引き戻され、それと同時に、ファンタジーでオブラートされていたメッキがはがれて、ああ女って怖い(強い)って思わされます。最後に少しだけカタルシスを感じさせてくれるあたりが流石というか。これが血なまぐさい犯罪映画にならず、あくまで贖罪と愛の物語りとして成立させちゃうあたりが、この監督の手腕だなあと思いました。
(2007.11.04)