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- / ISBN・EAN: 4988104089342
感想・レビュー・書評
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待ち遠しかった桜の花が咲き始めた卯月の始まりに、心の内にも春を呼び込んであげよう…❀そんな気持ちからこちらの作品を手に取りました。
立山は小学生の頃、家族で夏に旅行した場所。登山は無理でしたが、雄大な自然の景色に圧倒され、8月に冷んやり体が縮む体験は貴重だったと記憶に残りました。
タイトルになっている「背負って」は主人公が様々なものを受容して成長していくところから付けられた様に感じました。
親のあとを継ぐというのは最初からそうであるものとして育った環境と、いきなり異世界から飛び込むのとでは雲泥の差があります。
彼の場合、良き師匠、良き仲間、それから凛として自分の役目を背負って生きる母の存在、そして何より亡き父の在りし日の勇姿であったり、人を大事に想う心根に触れてきたからこその決断だったのでしょう。
映画の中では その辺りの説得力が足りないように描かれていますが、連続ドラマのようにはいきませんね。
立山連峰の悠々とした大自然はやはり良かったです。
台詞等やや一昔前の作風ぽさが頭をかすめましたが、松山ケンイチさんと蒼井優さん そして、豪華な脇役の実力俳優さん方の持ち味を生かした正統派ストーリーには満足です。個人的には檀ふみさんの母親の楚々とした姿に憧憬を抱きました。
見終えてみれば 清涼剤のような今作は 日々混沌の中で頑張ってる人の肩の荷もひととき、背負ってくれたのではないかしらと 思いました(笑)
心の空気をほんの少し入れ替えたい方、おすすめできる一本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
鑑賞するには少し時期を逸したけど、なんとか上映中に観ることができた作品。
木村御大の作品なので、自然の美しさや厳しさはきっと充分に伝えてくれるだろうと
思っていたので、その点は想像通りの映像美。
この作品を観てから2ヵ月後、あのような噴火が起こるとは想像もしていなかったから、
それだけに、山の美しさと厳しさ、そこに集う人たちの心情を改めて考えさせられた。
エンディングに、さわやなか山崎まさよしの歌が心地いい。 -
春を背負って
タイトルがそのままテーマになっていて、主人公たちにとって「背負う」とは何かと、山小屋の営みを通して感じていく映画だった
トヨエツがカッコいいのはズルいと思った(笑)
明るくてチャーミングな蒼井優ちゃんがかわいかったので許す(笑)
立山の四季が美しく、季節の移ろいを感じるたびに日本人で良かったと思えた
ラストの「ぐるぐる」はビックリしたけれど
360°の景色を見せたかったのかなと納得することにした -
景色を見るために鑑賞するのがいい。
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山の恐ろしさと素晴らしさを
亨くんと一緒に経験した感じ。
山の上で綺麗な酸素を吸ったときみたいな余韻のある映画でした。 -
盛り上がる場面が少ないのが残念でした。もう少し、山の素晴らしさや、過酷さを表現して、見てる側の気持ちのアップダウンがあって欲しかった。
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父が亡くなったのを機に、山小屋を運営することになった主人公。周りに支えられながら、幸せを感じていくお話。
広大な四季折々の風景を観れる幸せ。ハラハラさせられるシーンもありながらも、鑑賞後は幸せな気持ちになれる。雪に覆われた山道を通る役者陣を見て、どうやって撮ったんだろうとか、ここは撮るの大変だったろうなぁと感じる箇所も多かった。 -
人生は徒労の連続なんだと思う。
一歩一歩進んで行く。それこそが生きていくこと。
ゴロウさんが山で言った言葉。
ゴロウさんの生き方が自分に被ってみえた。 -
立山の景色の美しさに目をみはる。
そして、撮影のカットが素晴らしい。
雪山を歩いていく人間の姿が、とても小さく、確実に足跡を残していくことに
人間の営みが見える。
3000mにある山小屋をまもる父親と息子の思いへの繋がり。
悟郎さん/豊川悦司が、きちんと足を大地につけているような感じですね。
蒼井優の心の中にしまっていたことが、話されることで、仲間となる。
髪を洗っているシーンが、どきりとするほど艶っぽい。
松山ケンイチのトレーダーのときのすごさがなく、損失を出したままというのが残念だね。
ちょっと、負け犬的なところが存在している。
トレーダーとして、成功していても山小屋を継ぐというストーリーの方が
いいと思うが。 -
ただでさえ登るのが大変なのに山小屋の仕事はすごい。でも毎日あの景色がみられるのは羨ましい。
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現在の仕事の忙しさに日々追われている私には、なんだか刺さるものが多い作品だった。
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脳梗塞の患者をむやみに動かしてはいけません!
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木村大作監督脚本(ほか2名)、笹本稜平原作、2014年作。松山ケンイチ、蒼井優、豊川悦司、小林薫、壇ふみ出演。
<あらすじ(ネタバレ)>
東京でトレーダーをする亨(松山)は、山小屋を営む父勇夫(小林)が救助活動中に亡くなった連絡を民宿を営む菫(檀)から受け実家に戻り、父の面影を追ううちに、山小屋を継ぐことにする。厳しい仕事だったが民宿手伝いの愛(蒼井)や勇夫を手伝っていた悟郎(豊川)がよく助けてくれた。山小屋を締める日、悟郎が山小屋二階で脳梗塞で倒れ、救助に時間がかかるため、亨は悟郎を背負って山を降り、救助隊と落ち合い、悟郎は助かる、という話。
<コメント>
•立山の風景が綺麗にとられた映画。それと蒼井優が安定の演技、豊悦がカッコいい役どころ。
•ストーリーもオーソドックスで安心して見ていられるのだけど、一点、不自然なのが、脳梗塞で倒れた悟郎の救助にヘリを使わなかったこと。途中、飛んでるヘリを見上げながら悟郎が「俺たちにはヘリを使う余裕はない」と言うシーンがあるが、物資の運搬とけが人の救助とは別の話で、伏線としては無理がある。 -
蒼井優のあの笑顔。大好きだなー。
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立山の山小屋が舞台の映画
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吸い込まれそうな青空にスカートをはためかせて、山であんな優雅な格好していられるかなあ、と思うけど、それでもやっぱり蒼井優は素敵だ。
山に登るたび、このまま山小屋で過ごすのもいいかなあ、と思う。映画の内容はあまり覚えてないけど、そのたび、あの空とスカートを思い出す。 -
きっと、いろんな評価はあると思うんですが、私は好きです。出演されている役者さんが豪華で、もう少し、それぞれの方の見せ場があっても、良かったかなあと思います。もちろん自然の美しさは、さすがだと思いました。
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この映画は、死してなお多くの人に影響を与え続ける「偉大なる死者の魂」についての話なんだなぁ。「都会で傷を負った、わかありの人たちが山小屋に集まって…」みたいな薄っぺらい話を想像していたので、これはなかなか深い。その偉大な父と同じ道を歩もうとする主人公の成長が頼もしい。
冬山の壮絶なシーンなども想像してたのですが、思ったより過酷なシーンは少なくて(ハリウッド映画ならトヨエツを背負って歩くシーンで絶対低気圧が来るw)、親父を除けば結局誰も死んでない。自然の厳しさと人間関係の温かさをうまいバランスで描けている映画だと思います(ほめすぎ?) -
挫折する程でもないけど、退屈だった。
心に余裕がある時に観ればまた違うかな。
ある程度壮絶な体験してたり、心に余裕がない時には綺麗事が鼻に付く。
綺麗事も悪くはないけど、あまりにも多いとね…。