子供はわかってあげない(上) (モーニングコミックス) [Kindle]

著者 :
  • 講談社
4.23
  • (18)
  • (13)
  • (9)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 204
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (197ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 女子高生・朔田美波は再婚した父親と暮らしているが、実父がどうしているかを知りたいと思い、趣味が同じの門司に相談する。

    門司の家は古くから地域に根差し、書道を教えている固い家。門司の明は性転換手術をしたことがきっかけで祖父と喧嘩、離れた街の古本屋の二階で売れない探偵事務所をやっている。

    美波と門司は明に実父の調査・藁谷を頼む。藁谷は宗教団体の教祖になっていたが、その資産を持ったまま失踪。明はこの宗教団体からも藁谷の調査を頼まれる。

    明は藁谷が、昔職業としていた指圧の師匠・阿掘の家に身を寄せている。美波は明と共に藁谷を訪ねる。

    阿堀の娘・仁子も含め、藁谷、美波の不思議な時間が始まる。

    ほのぼのしたというか、すっとぼけたような絵柄だが、ストーリーは結構入り組んでいる。

  • 言葉の選び方が秀逸。ディープな設定なのに、読後感がさわやか。作者さんの人柄が滲み出ているような作品。「お前がそれを信じなくても、他人の神様の悪口を言ってはいけない」は、こうしてレビューを書くときに肝に銘じたい。批判ではなく、あくまで一個人の感想としての責任を持たねば。

  • ひたすらまっすぐで健康な少年と少女の物語。設定は高校生だけど中学生くらいな感じの純朴さが気持ちいい。これがモーニング連載とは不思議な気もするけど、地味ながらじんわりくるユーモア表現が大人向きなのかもしれない。恋愛は下地で実父を探すというストーリーが面白い。

  • 何年かぶりの上下巻再読。昼ごはんを食べたカフェでひさびさに手に取ったら、面白すぎて、席から立てなくなった。書道部の門司くんと水泳部の朔田さんが、左官少女のアニメがきっかけで話すようになり、朔田さんの行方不明のお父さん探しを、探偵である門司くんの兄に依頼したことから物語は動き出し...と。随所に突っ込まれる小さなギャグの積み重ねに、笑いをこらえきれず。地味でおとなしいようでいて、ここぞというところではナチュラルに男気を発揮してしまう門司くんに、朔田さんのハートは撃ち抜かれ...告白のシーンの甘酸っぱさといったら...と。何年かしたらまた読みたい。以下目に止まったフレーズ。/お前がもし今なんか苦しいならそれは後手に回ってるからだ 一回引いてまたやりなさい/人は教わったことなら教えられる/世界に必要なのは「自分にしかない力」じゃない 「誰かから渡されたバトンを次の誰かに渡すこと」だけだ/

  • 「水は海に向かって流れる」のほうが磨きがかかっていますが、こちらもある意味濃い漫画です。
    弱っている時に読むと沁みます。心にじんわりとした振動が響きます。

  • 7年前に一度レンタルにて読了。すごく良かった記憶があってまた読みたくなったので電子で購入。

    やっぱりすごく良い。雰囲気が良い。ゆったり進むのに全然退屈じゃなくて心地良い。会話がナチュラルで笑えるからだと思う。
    サクタさんももじくんもとてもいいキャラ。その辺に居そうな親近感がある。二人と友達になりたい。
    ストーリーも思いがけない展開でどんどん引き込まれる。
    あとタイトルがすごく良い。聞いたことがない言葉だけど意味がわかるし、引っ掛かりがあって気になるタイトル。

  • モーニング連載中にリアルタイムで読み始め、続きを読むのが楽しみでしょうがなかった。エンディングも良かった!
    ...ってことを忘れかけた頃に、上白石萌歌の主演で映画化されてびっくり。そしてその映画がまた泣けるくらい良くて感動♪
    マンガと映画とでは、当然ながら表現の違いから来るニュアンスや感動に違いはあるものの、根底を流れる世界観や雰囲気、そして何より主人公たちを含めた登場人物全てのキャラクターの魅力は相通ずるものが根強く流れていて、それが何より嬉しかった!

  • よいよい、とても良い。

  • ぬるーっとしたテイスト。きらいじゃない。

  • これから読む。

全14件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

2008年に新人賞受賞作『ごあいさつ』でデビュー。2014年に開始した連載デビュー作『子供がわかってあげない』は実写映画化もされる人気作となる。2020年に『田島列島短編集ごあいさつ』『水は海に向かって流れる』が評価され第24回手塚治虫文化賞新生賞を受賞。『水は海に向かって流れる』は2023年6月に実写映画の公開も予定。現在「モーニング・ツー」にて『みちかとまり』を連載中。

「2023年 『みちかとまり(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

田島列島の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×