ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか [Kindle]

制作 : 関 美和  瀧本 哲史 
  • NHK出版
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レビュー : 45
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感想・レビュー・書評

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  • このくだりを読むだけで本書の価値はまぎれもない。「アメリカ人は競争を崇拝し、競争のおかげで社会主義国と違って自分たちは配給の列に並ばずにすむのだと思っている。でも実際には、資本主義と競争は対極にある。資本主義は資本の蓄積を前提に成り立つのに、完全競争下ではすべての収益が消滅する。だから起業家ならこう肝に銘じるべきだ。永続的な価値を創造してそれを取り込むためには、差別化のないコモディティ・ビジネスを行なってはならない」

  • この本での重要な問いは最初に提示されている。
    「賛成する人がほとんどいない、大切な真実とはなにか」これを探求せよと。
    隠れた真実をどうやって探すのか、また隠れた真実を探し出せたとしても、その後どうすればよいか。小さく始めて競争を避け、特定市場の独占企業となる。プロプライエタリ・テクノロジーを持ち、ネットワーク効果、規模の経済を活かす。規模を拡大し、その際にできるだけ破壊はしない。そして最初でなく最後の参入者になれと。
    こうしたことを徹底的に考え抜き、計画し、実現することができなければ、スタートアップでの成功はない、ということでもあるのだろう。
    リーンスタートアップでよしとされた(誤解された?)アプローチよりも、最初からなにをすべきか綿密にビジョンを練り上げる重要性を伝えている。
    簡単なことではないが、いつかそれが見つかるかもしれないと期待して、まだ人が気づいていない大切な何かを意識して考え続けてみよう。

  • ブルー・オーシャン戦略の焼き増し?をスーパー実務家が書いたような印象を受けた。

  • 何か新しいものを発明しても、それを効果的に販売する方法を創り出せなければ、いいビジネスにはならない。それがどんなにいいプロダクトだとしても

    所属部署では、次の数年を見据えて新しいことしようとしています。ただ気になるのが収益。どこでお金にしようとしているのか皆目検討もつきません。闇雲に取り組んでも、それに対する実入りがなければ、現場が疲弊するだけでは、と思ってしまいます。

    立場上、新しいことせねば、という気持ちはわかります。あとは現場で頑張れよ、では誰も付いてこれないのでは思います。次の数年は健全な収益化が一つの目標になりそうです。

  • 2018年156冊目。満足度★★★★☆

  • 車の中で聴くオーディオブック5冊目は、2015年ビジネス書大賞『ゼロ・トゥ・ワン』。
    これが書かれた当時は、著者ピーター・ティールはペイパルの共同創業者で、フェースブック初の外部投資家で…あたりが枕詞だったと思うが、今や時の人。シリコンバレー界隈にあってただ一人、当初からトランプを推し、政権移行チームにも加わった。彼がトランプを推したことについてはここでは取り上げないが、(民主党の)大きな政府に反対であることは、本書からも伝わってくる。
    ところで、本書のタイトルになっている0から1を生み出すという発想、ワタシには既視感があった。意外に思われるかもしれないが、それは少し前に本書同様オーディオブックで聴いた『仕事は楽しいかね?』だ。同書の中では、リーバイスなど現存する企業の創業の経緯などを具体的にいくつも挙げているが、これらは0を1にしたケーススタディと言っていいだろう。創業者が自身の頭で考え、気づきを得て、それを形にして世に出す。ティールが指摘するのは、いわゆる世間の常識に拘ったり流されたりするのではなく、自分の頭で考えることの重要性だ。だからこそ、本書ではのっけから「賛成する人がほとんどいない真実は何か?」と問いかける。
    実際のところ、ティールは自身で考えに考えている。本書がすっきり明快に感じられるのが何よりもその証左だ。常識から持ってきた発想や言葉ではなく、初めから終わりまですべて自分の考えに基づいている。そんな本書が送り出すメッセージは、常識を疑え、ということだ。世の中を変えるようなものは、常識からは決して生まれてこないことを彼は強調する。
    こう書くと、世の中を変えたいなどと思っていない人には本書は響かないのか、というツッコミがありそうだが、さにあらず。世の中を変えることはできなくても、自分を変えることはできる。そのためのヒントが本書には散りばめられている。それはちょうど『仕事は楽しいかね?』の中で繰り返し指摘されていた「明日は今日とは違う自分になる」に通じるものだ。
    『<インターネット>の次に来るもの』を読んでいる時に本書を意識し、本書を読んでいる時に『仕事は楽しいかね?』を意識した。続けて読んだ3冊が、ワタシの中で奇妙につながった。

  • ビジネス

  • はじめに
    1 僕たちは未来を創ることができるか
    2 1999年のお祭り騒ぎ
    3 幸福な企業はみなそれぞれに違う
    4 イデオロギーとしての競争
    5 終盤を制する
    6 人生は宝クジじゃない
    7 カネの流れを追え
    8 隠れた真実
    9 ティールの法則
    10 マフィアの力学
    11 それを作れば、みんなやってくる?
    12 人間と機械
    13 エネルギー2.0
    14 創業者のパラドックス
    終わりに 停滞かシンギュラリティ―か

  • 独占できる分野で小さく始めるという点がコツ

  • 著者の経験をもとに企業から上場までに起こりえること紹介していると同時に、今後の予想まで紹介されている。どの項目を面白き読ませてもらえたが、自分としては「隠れた真実」と「べき乗則」が特におもしろかった。また、世間ではクリーンエネルギーへの投資が加速しているなかで、著者が違った意見を持っているいるものわかる。

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