火星の人 [Kindle]

制作 : 小野田和子 
  • 早川書房
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本棚登録 : 391
レビュー : 70
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (592ページ)

感想・レビュー・書評

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  • めちゃめちゃおもしろかったー。
    火星にひとり取り残された宇宙飛行士がなんとか生き延びようとする、って話で。NASAの宇宙飛行士なのでそれはそれは頭がよく、科学的知識もそれはそれは豊富なので、水つくったり、酸素つくったり、土つくったり、ジャガイモつくったり、ベッドルームつくったり。最初は、宇宙に取り残されたというのに、ひたすら淡々と科学的な説明をしつつ酸素や水をつくっていくっていう日記で、これが最後まで続いたらどうしよう、と一瞬思ったのだが、その淡々としてるけどユーモアたっぷりの文章にどんどん引き込まれていって。
    とにかくひとりぼっちで火星で死ぬかもしれないのに、まったく、かけらも、絶望や不安や悲壮感がなくて、日々仕事して、あれこれ工夫してお風呂入ったり、仲間の残していった70年代ドラマ見たり、なんだか火星でひとり生活楽しそう、って思ってしまうような感じで。
    わたしは理系に非常に弱いので科学のあれこれ宇宙のあれこれはまったくわからないんだけど、少しはわかったらもっとさらに楽しめるのかも。

    地球側の人たち(最初、だれも出てこないでほんとに火星の人の日記で終わるのかと不安だったけど)もみんなユーモアがあって楽観的で、そしてみんないい人で、人間まだ捨てたものじゃない、って気になるし。

    もちろん、宇宙モノらしく、手に汗握るようなページターナーなハラハラドキドキ場面もあるし。

    SFって、けっこう地球滅亡とか人類の危機とか、そうでなくとも気が遠くなるような年月とか考えてしまい、読むとなんというかすごく不安な気分になることが多い(のはわたしだけ??)のだけど、これはそういう気持ちにならないところもすごくよかったな、と。
    こういう話をもっと読みたいー。

    • niwatokoさん
      ほんとにおもしろかったです! そう、SFって怖い気持ちになりやすいのが苦手なんですが、これはすごく楽しくて。確かに、「アメリカが世界の中心~...
      ほんとにおもしろかったです! そう、SFって怖い気持ちになりやすいのが苦手なんですが、これはすごく楽しくて。確かに、「アメリカが世界の中心~」っていうのはあると思いますが、わたしはもともとアメリカかぶれなので気にならず、さすがアメリカだわ、くらいの気分で(笑)。主人公だって、いくらなんでもここまでポジティブでいられるか、っていうのもありますが、そこがいいところではないかと。たまにはこんなふうにすみずみまで明るく、元気ですかっとする話が読みたいです! 
      2014/12/16
    • takanatsuさん
      niwatokoさん、こんにちは。
      この本すごく面白そうですね!
      「NASAの宇宙飛行士なのでそれはそれは頭がよく、科学的知識もそれはそ...
      niwatokoさん、こんにちは。
      この本すごく面白そうですね!
      「NASAの宇宙飛行士なのでそれはそれは頭がよく、科学的知識もそれはそれは豊富なので、水つくったり、酸素つくったり、土つくったり、ジャガイモつくったり、ベッドルームつくったり。最初は、宇宙に取り残されたというのに、ひたすら淡々と科学的な説明をしつつ酸素や水をつくっていくっていう日記で、これが最後まで続いたらどうしよう、と一瞬思ったのだが、その淡々としてるけどユーモアたっぷりの文章にどんどん引き込まれていって。」
      niwatokoさんのレビュのこの部分に心惹かれました。
      その淡々とした感じ、ツボな気がします。
      SFは難しい、こわい、というイメージがあってあまり読まないのですがその心配もなさそうな本のようなので年末年始に読む本のリストに加えたいと思います。
      素敵なレビュありがとうございます♪
      2014/12/17
    • niwatokoさん
      takanatsuさん、コメントありがとうございます!
      わたしもSFはあまり得意ではなく、同じく、難しいー、こわいー、と思っているんですが...
      takanatsuさん、コメントありがとうございます!
      わたしもSFはあまり得意ではなく、同じく、難しいー、こわいー、と思っているんですが、これは最後までとても楽しく読めました! 水つくるのに酸素と水素がどうとか科学的な話もけっこう書いてあるんですが(でもそれほど難しい話じゃなく、かみくだいて書いてるんだと思う)、そのへんはさーっと流して読んで(笑)。宇宙がどうとか未知の世界がとか大げさなところがまったくなくて、そこが火星というのを忘れるような、狭いキャンプみたいなところであれこれやってるところが地味で楽しいです。読んでみてくださいませ。
      2014/12/17
  • 主人公のマーク・ワトニーがとにかく素晴らしい。楽観的だけど慎重。悲観的だけど大胆。あらゆるアイディアに対して検証と妥当性確認をこれでもかと言うほどに丹念に繰り返すエンジニアの鑑。知識とユーモアの歯車による推進力。マーク・ワトニーが素晴らしい。

  • 「火星の人」(アンディ・ウィアー:小野田和子 訳)[Kindle版]を読んだ。この愛すべきヒーロー『マーク・ワトニーに乾杯!小野田和子さんの翻訳も見事!これを書き上げた時アンディ・ウィアーは全身でのガッツポーズとともに心からの快哉の雄叫びをあげたに違いない。そのくらいの傑作です。

  • もっと早く読めばよかった!と読み始めすぐに思った。
    火星に取り残される+SFなんてとても暗い展開になりそう……と思っていたのに全然そんなことはなく
    むしろユーモアのあるジョークで軽快に話が進んでいく。
    翻訳者さんのセンスととても素敵だと思うし、原書はどんな風に書かれているんだろうと久々に英語で本を読みたい!と思えるような文章表現だった。

    マーク・ワトニーは生物学者であり、宇宙飛行士でもあるわけで、専門的な知識があったからこそ、そして諦めなかったからこそ生き延びようとトライし続けた。
    私が火星に取り残されるという機会は幸か不幸か人生において無いだろうけど、ここまでの絶体絶命のピンチにこんな精神的な余裕を持って対処することは可能なのだろうかと考えさせられる。
    娯楽作品として見るととても楽しいし、前向きで、勇気を貰える。
    けれど現実はなかなかうまくいかない。
    だからこそ、完璧とは行かないまでも心のどこかに小さいマーク・ワトニーを住まわせたいと思う。
    何かでしまった!と思った時、クソ!と思った時にまぁ待て落ち着こう、と気楽に構えられるようなそんな余裕が持てたら多分もっといろんな状況を楽しめる気がする。

    宇宙空間での人体事情には詳しくないからわからないけど、無重力下において人は爪は伸びるのか、耳かきは必要ないのかということが素朴な疑問。
    (映画だと髪の毛もヒゲも伸びてるので爪も伸びる気がする……)

  • こんな前向きになれるメンタルを持ちたい。

  • 「The Martian(火星人)」と題された原作と映画、日本では小説は「火星の人」映画は「オデッセイ」となりました。火星人だから面白いのに。

    映画が公開されていますが、原作を先に読むという流儀に従い小説から。

    とても面白かった。いろんなトラブルを知識と知恵で乗り越えて行く主人公に惹きつけられました。2時間の映画では、いろいろ端折られるんだろと想像できます。

    プログラマーだった著者がもともとWEBで発表していたもの。評判を呼びまとめて読みたいと小説になったものだそうです。
    科学的な裏付けに基づいた描写と主人公マーク・ワトニーのキャラクターもあいまって人気になったことが伺えます。理系の方でなくても読めるお話になっています。
    宇宙戦争のような火星人は出てこないし、バローズの火星シリーズみたいに、プリンセスも出てこない。スタートレックのようにすました航宙日誌ではなく、チェンジログみたいな日記の語り口。Linuxベースのコンピュータが使われてるし、コマンドまで出てくる。
    想像できる未来、リアルとフィクションをうまく繋いだお話、まるでキングみたい。
    それにしても、NASAはすごい。科学万歳!

    さ、映画観に行こう。

  • 映画を見に行く前に原作を読みました。

    大部分が主人公の日記形式で進行。
    火星に一人置き去りという絶望的な状況なのに、とにかく前向きだし「一晩寝たらそんなに絶望的でもない気がしてきた」とか言い出すしで、このキャラのおかげでシリアス一辺倒になりそうなのにコメディタッチになっていてかなり救われる。

    読んでて気づいたのは、ワトニーがストレスで眠れなくなったり、飯が喉を通らなくなったりという描写が無いこと。
    毎日のように難題がふっかかってくるし、高確率で死ぬ状況なのに「やべーな、いい方法思いつかなかったら死ぬな。まあ、今日はとりあえず寝よう」で済ます。こういう図太さは極限状態で生き延びるのに大事な要素なのだろうなと。

  • 映画になる、ということで読んでみました。
    火星に取り残された宇宙飛行士である主人公ワトニーが、限られた資源の中でなんとか
    生き延び、地球への帰還を目指す物語。
    火星の風景や見たことのない機械がたくさん出てきますが、それを想像するのも楽しい。ワトニーの顔は完全にマッド・デイモンのイメージですがw

    どんなやばいときでもユーモアを失わないワトニーかっこいい。機械にも植物にも強いスーパーマン。宇宙飛行士ってやっぱりかっこいいなあ。映画観るの楽しみです。

  • ハッピー・エンディング。絶望的な状況なのに楽天的に立ち向かう主人公。アメリカ人が好きそうな話。ワクワクドキドキという話ではないが、楽しく読めた。

  • 主人公の極限状態の中でのユーモアセンス、プラス思考が感動的ですらあった。

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