走れメロス (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 「富嶽百景」
    おちゃめで爽やかな終わり方がよかったです。そういえば、国語の教科書に載っていたなぁと懐かしく思いました。

    「畜犬談」
    なんだろうこのおかしみは。最後はほっとしました。

    「おしゃれ童子」
    痛々しいけれど、おもしろい。どうしようもない気持ちになります。意地なのか、本気なのか…。

    「駆け込み訴え」
    イエスに対する愛と憎しみの入り混じった感情。緊迫感が半端なく、一気に読みました。迫力のある一編でした。
    森山未来さんがこの作品をモチーフに舞台をされたとのことです。観たかった!

    「走れメロス」
    教科書で読んだときは思わなかったのに、太宰作品をいくつか読んだ後にはメロスでさえダメ男に見える…。最後は涙ぐんだのですけどね…

    「東京八景」
    自伝的作品。うだうだしやがって...ちゃんと生きろ!と読み進めるのだけど、妙に希望と力を感じさせる終わり方。ちょっと煙に巻かれた感はあるけれど。

    他4編。意外とおもしろく読めました…!

    昔、「人間失格」を挫折してしまったのですが、長編も挑戦してみたいです。

著者プロフィール

1909年〈明治42年〉6月19日-1948年〈昭和23年〉6月13日)は、日本の小説家。本名は津島 修治。1930年東京大学仏文科に入学、中退。
自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながらも、戦前から戦後にかけて作品を次々に発表した。主な作品に「走れメロス」「お伽草子」「人間失格」がある。没落した華族の女性を主人公にした「斜陽」はベストセラーとなる。典型的な自己破滅型の私小説作家であった。1948年6月13日に愛人であった山崎富栄と玉川上水で入水自殺。

「2022年 『太宰治大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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