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感想・レビュー・書評
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結構無理がある
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世間では評判が良いらしいけど・・・つまらなかった。
系統としてはダヴィンチコードや京極堂シリーズっぽい印象。要するに虚実ないまぜの知識をこれでもかとひけらかして、読者に知的カタルシスを与える、という感じ。(ただし前提となっている知識がうさんくさいので、そのまま鵜呑みにするのはかなり危険・・・って、そんな奴いないか。)
まぁそれはそれで面白いのだけど、この作品に関してはキャラクターがひどすぎて読み進めるのが苦痛だった。
在野研究者の宮田のトンデモ説に、専門家である静香も三谷も反論できずに言いくるめられているだけ。しかもこの宮田というキャラクターが人を小馬鹿にしたような口の利き方をするので、読んでいて不愉快。さもさも教えてあげますよ、といった感じでトンデモ説ばかり披露されても「・・・はぁ。そうですか。」といった気分にしかならないし、静香は毒舌というよりただのキンキン女だし、三谷に至っては空気でしかない。場所がバーである必然性も見えないし、最後まで「なんだかなぁ」という設定のオンパレードで、正直言うと「なにこれ?どこが面白いの?」といった感じでした(好きな方すみません)。
大学で史学科に進もうかと思ったくらいには歴史好きなので題材に興味はあるんだけど、これはいろいろとひどかったです(苦笑)。
鯨統一郎は初めて手にとったけど、この作品でおなかいっぱい。もう手に取らない作家さんになりました。