花様年華 [DVD]

監督 : ウォン・カーウァイ 
出演 : トニー・レオン  マギー・チャン 
  • KADOKAWA / 角川書店
3.85
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本棚登録 : 95
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988126209162

感想・レビュー・書評

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  • ウォン・カーウァイ監督作品、トニー・レオン演じるチャウと隣に越してきたマギー・チャン演じるチャン夫人が主人公。
    よく考えるとダブル不倫の話なんだけど、ドロドロ感はない。
    マギー・チャンのチャイナドレス姿がとても艶かしい。主人公以外の人がしゃべるシーンがあまり映らない。音楽と色鮮やかな映像と、時々入るスローモーションの描写が、本作の独特な妖艶さを保っている。

    色んな賞を取って、高く評価され、色んな分野に影響を与えたのだろうけど、よくわからない。
    今の、色んなことが変わってしまった香港では、どういう受け止められ方なんだろう。
    ちょっとノスタルジックな魅力もあるんだろう。いくつかのシーンは不思議と目に焼き付いています。

  • トニー・レオンを急に好きになってしまった。廊下の狭いアパートのなかに暮らす家族たちの関係はとても興味深い。1960年代の香港というのも良いんだと思う。トニー・レオンとマギー・チャンはそれぞれ妻と夫がいるけれど、そのふたりとも顔が出てこないのも良い。お互いの相手が不倫関係であると気がついて、急速にお互いの傷をいたわるように二人が近付いていくのも良かった。別れる練習とか、相手をどう誘ったのか考えたりとか、気持ちが高ぶるに決まっている。トニー・レオンの哀愁の眼差しにドキドキです。音楽も好きだし、食べ物が美味しそうだし、トニー・レオンもマギー・チャンも雨が似合う。何回も見直すと思う。大好きになりました!

  • 香港のアパートに隣同士で同じ日に越してきた若い夫婦。女の夫と、男の妻は、それぞれ仕事で留守がちだ。そのうち女のもっているバッグと男のしているネクタイからそれぞれの相手が浮気をしていることに気が付く。

    映画ではそれぞれの伴侶の正面からの顔は出ない。最初の引っ越しから男と女が惹かれ合いそうだという予感はある。

    トニー・レオンはやさしく魅力的で、マギー・チャンはスリムですらりとして、時間の経過をそのぴったりしたチャイナドレスの衣装替えで表しているのが映画的な魅力を放っている。

    調べてみると、実在の香港の作家をモデルにしたとあり、「欲望の翼」の続編、「2046」の前編ともいわれている。「花様年華」で後半引っ越すアパートの部屋番号は2046だ。「2046」は公開時見たが、この「花様年華」の方がトニー・レオンは魅力的に撮られてると思う。


    2000香港
    2018.6.2BS12

  • 雨が良い仕事していた

  • 色気立ちのぼる

  • 90分作品。最初の60分は文句無しに格好いいです。ビビットな色の使い方とか語らせずにスローで撮ったり、エロスがにおってくる。
    後半は正直蛇足。急に説明的になって別の人が撮ったみたいに芋くさくなる。映像が格好いいから、流して観ても楽しいです。

  • 久しぶりに映画館で観ました。
    二人がプラトニックな関係なのにどこかなまめかしいのは、チャイナドレスとアイラインのせいでしょうか。
    相手のこと全然興味ないと思わせながら、本当は今すぐにでも会いたいという心理的描写、身体の動きと顔の表情とハイヒールの音で表現してて、さすがと思いました。
    ラジオから花様的年華が流れるシーンが、報われない二人の世界にあまりにもマッチしてて印象的です。

    ただ、前半は場面転換が早くて、あれ?と思うところ多々あり、2回見た方が理解が深まります。

  • 狭さの映画。
    画面をひたすら縦に切り分ける壁や扉に、行き場のない動き=感情を持て余すふたりの右往左往ぶり。タクシーの異様な天井の低さ。何しろ息苦しく、酸素が足りない。
    食事を詰めてもらう地下の食堂の建物も狭い壁に挟まれてる上にカメラが壁寄りに据えられて、決して屋外ではない。(まるで小津の浮草の雨のシークエンスのセットのようだ。そういえば、この壁が出てくるショットで2度?雨の中をトニー・レオンが奥から手前に走ってくる!)
    ラストショットのカンボジア(だったか)の寺院を捉える横移動の広々としたロングショットにはもちろん2人はいない。2人は永遠にあの狭さの中に閉じ込められている。

    ウォン・カーウァイの作品の中では最も優れていると感じた。

  • 空気感、世界観、キャストすべてが脆いガラス細工のような繊細な映画。

  • 2017/2/21
    画と音楽はツボ。
    ストーリーはささらなかった。

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