カメラ・オブスクーラ (光文社古典新訳文庫) [Kindle]

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    2015年末

    ナボコフ初挑戦は、ロリータの原型で特に読みやすいとされてる光文社古典新訳文庫で。16歳とは設定無理の魔性の小悪魔女に翻弄される悲しい男のメロドラマで何ともわかりやすく、視覚的な物語。解説を読んでやっと理解したが、この視覚がやっかいで、鮮やかに彩られた描写と見えないものへの事象が小説に巧みにちりばめられており、これがナボコフマジックというものらしい。実際に読んでなるほどと感嘆。見えるものと見えないものの仕掛けを満喫するために最初から読み直してしまった。訳者のおすすめ通り次は短編を読みたいけどお値段が…。

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著者プロフィール

ウラジーミル・ナボコフ(Владимир Набоков, Vladimir Nabokov)
1899年4月22日 - 1977年7月2日
帝政ロシアで生まれ、ヨーロッパとアメリカで活動した作家・詩人。文学史上、亡命文学の代表者とされることもある。昆虫学者としての活動・業績も存する。
ロシア貴族として生まれたが、ロシア革命後の1919年に西欧へ亡命。ケンブリッジ大学に入学し、動物学やフランス語を専攻。大学卒業後にベルリンで家族と合流して文筆や教師などの仕事を始める。パリを経て1940年に渡米、1945年にアメリカに帰化。1959年にスイスに移住し、そこで生涯を閉じた。
ロシア時代から詩作を開始。ベルリン、パリにおいて「シーリン」の筆名でロシア語の小説を発表して評価を受ける。パリ時代の終わりから英語による小説執筆を始めた。渡米後も英語で創作活動を続け、詩・戯曲・評伝を記すだけでなく翻訳にも関わった。
代表作に、少女に対する性愛を描いた小説『ロリータ』。映画化され、名声に寄与した。ほかに『賜物』、『セバスチャン・ナイトの真実の生涯』、『青白い炎』、自伝『記憶よ、語れ』。

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