- Amazon.co.jp ・電子書籍 (267ページ)
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
出先で読み進めたため、思いのほか性的でうろたえた。
登場人物がそれぞれ少しズレてて愛おしい。
テンプレではない愛のカタチに妙に納得する。
嫌みのないあたたかい物語。
-
小暮荘の住人や他の登場人物、みんなに愛着が湧く。面白かった。
-
古いアパートに住む、ちょっと風変わりな人たちと出来事からなる短編集。作者のまなざしに温かさを感じる。
そして、性を日々の営みとして書かれていて嫌味がない。但し、男性にとっての性の描き方はどうなんだろうと少し疑問を感じる点もあった。それ以外は、読んでいて日々の暮らしがいとおしくなるような作品だった。 -
古い木造の2階建てアパート「小暮荘」にまつわるお話。
住民や近隣の人々の生活が描かれる
性にまつわる話など、リアルなものも多いが
何故かサラリと軽快な語り口。
明日へ向かって行こうと思える1冊 -
どの登場人物も少しいびつながらも魅力的で、そこそこ楽しくさらっと読めるが、心に響く何かがあまりない。
-
記録
2020/9/29 -
小暮荘にまつわる人々の物語。短編集。
題材は性にまつわることが多いが、いやらしさは感じない。
三浦しをん作に出てくる登場人物はいつも、読み終わった時に寂しさを覚えるほど愛着が湧いてしまう。
のらりくらり、飄々と、時には図々しく、でもどこか憎めない。どこか陰りがあったり、完璧ではない人間臭さがある。
小暮荘物語は、決して"ほっこり"という話ではないけれど、小さなことでくよくよせず、前向きに頑張ろうーという気持ちになれる話だった。
そしてやっぱり、読み終わったことにちょっぴり寂しく思った。 -
読んだのだいぶ前で詳しく覚えてない。
けど一つの家に色んな人が住んでて、それぞれ人生があって、一箇所のアパートで交わり合うのいいなって思った。 -
小暮荘に暮らしたり、関わる人を主人公にした短編集。題材にはセックスを扱ったものが多いが、人の人情が暖かい話ではある。シンプリーヘブン、心身、柱の実り、黒い飲み物、穴、ピース、嘘の味。
-
私にとって適度なエロさが、どんどんページを進めさせる。
正直同じ環境で二階に住んでたら、覗かない自信はない。つうか覗く。男だもの・・・。 -
世田谷代田駅徒歩5分のおんぼろアパート「木暮荘」に住んでいる人々の話。オムニバス形式で描かれている短編集。
性にまつわる描写が多いが、いやらしい感じはあまりせず、他人とどこかで繋がっていたいという寂しさでもがいている人々という印象。二階の会社員と一階の女子大生の何とも言えない関係が意外と興味深い。 -
三浦しをんは毎回面白い。
-
小暮荘という古いアパートに関わる人々それぞれの視点からつづったオムニバス形式の短編集。玉石混交の感はなきにしもあらず。私好みだったのは巻頭の不思議な三角関係と巻末の不思議なめぐりあわせの二人。女子大生と2階の住人ふたりの関係性もおもしろかった。
いずれも、ひとと関わるということについて、いろんな角度から描いているような気がする。 -
僕がきっと毒の多い人間なんだろうな(笑)。きれいに書かれているなぁと思ったけど,ぐさっとくるところがなくて,まあそれを言うなら三浦しをんを読むなよってことなんだろう。しかし,キョンキョンの推薦文と筆者のサインに惹かれたのだ。やむを得まい。(済まん,これは感想に属するのだろうか。。。)
-
収められたどの話も性がからんではいるが、どろどろベタベタしている訳ではない。おんぼろアパートが舞台なので、「人情味あふれる、ちょっと泣けてほっこりできる話」かと勘違いするが、そんな陳腐な短編集ではない。男女がテーマではあるけれど、人としての生き方そのものについて考えたくなってしまうような、奥深さがある。
-
先日読了した中島京子さんの本もアパートが舞台だったけど、こちらも同じようなそこに住む住人たちの短編というスタイル。老人の性問題あり、浮気問題あり、のぞき問題あり・・・と普段すまして生きているときにはできるだけ目をそらすとかそんなこと考えるなんて汚らわしいとか、そういうことが普通の人たちの日常として描かれる。性にまつわる描写が多いんだけど別にエロじゃないしそれは生の問題なんだと受け止められる。意外とね、深い問題提起をしてくれている本だなこれは。