ガソリン生活 [Kindle]

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  • 朝日新聞出版
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レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (315ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 車が主人公の作品。

  • 変わったタイトルだなーと思って読み始めたらなんと主人公?は車。望月家の愛車緑のデミオの一人称視点で物語は展開する。望月家の家族が直面する問題の顛末を車目線で描いて行く。有名女優の事故死、妹の彼氏が巻き込まれる非合法な事件、弟のいじめ問題などなどが並行して走り、最終的にはスッキリ終わっていく。スッキリした読後感だ。車同士の関係性も面白い。となりの家のカローラは校長先生の車で、車内でザッパの音楽ばかりかけるのでザッパとよばれたり、働き者の宅配便の車は一目置かれていたり、車輪の数が車より多い列車はとても尊敬されたりしている。よくまあこんな話が思いつくものだ。

  • 事件の真相と、色んな伏線が綺麗に回収されて、の最後の最後の大団円が良かった。
    亨は確かに面倒くさくて、生意気な子供だけど、やっぱり愛すべきキャラクターだよね。

  • 車視点ってことで何となく後回しの積ん読状態になってたけどはじめの山が衝撃的で読まずにいたのを後悔してしまった。
    荒木翠のキャラもそうだけど女性のさばさばした魅力を書くのが上手だ。
    信号の青について必ずしも良いこととは限らないっていうのをいろんな方向から印象づけられる良い話だった。

  • 面白かった!
    語り手が車、ていうのが新しいし、もしかしたらそういう風に思ってるのかもなー、って思うと楽しい。
    展開も伊坂らしくていい。

  • 単調な感じで読み進めるの遅くなったけど、そこらへんの車に感情移入してしまうようになったしほっこりした

  • 発表した作品が次々と話題作になる小説家、伊坂幸太郎。
    自分も、その作品の出版を楽しみにしている読者の一人です。
    まだ読んでいない作品が文庫化されていたので、電子書籍版を読んでみることにしました。
    主人公は年の離れた兄弟。
    大学生の兄が運転する車に突然、女性が乗り込んできます。
    驚きながらもそのまま乗せて車を走らせるうちに、この女性がとても有名な元女優であることに気づきます。
    戸惑いながらも会話を交わし、とある場所で彼女を下ろした主人公たち。
    しかしその後、その元女優が事故で亡くなってしまって・・・という始まり。
    自動車事故にまつわる謎解きが、全体の大きな流れになっています。
    車中の場面からスタートするのですが、この作品は全編、主人公たちが乗る「車」の一人称で、語られています。
    人間が乗っている時、近くにいる時だけその会話を聞くことが出来る、そんな「車」という視点で物語を書くと、このような小説になるのだなあと、感心しながら読み進めました。
    そして物語を通じて描かれているのが、他者による人への攻撃について。
    有名人の行動に対して、読者が喜ぶようなことであれば虚飾を混ぜて書いてしまう、記者という存在。
    自分が使う金が欲しい、相手が気に入らない、そんな理由で他人の弱みに付け込み、コントロールしようとする大人、子供。
    そんな姿が、車という機械を通じて描かれていることで 、人間の怖さ、滑稽さというものをより一層、強く受け取れたように感じました。
    引き出しの多い作家さんですね。
    コンスタントに作品を発表しているので、以降の作品が文庫化されるのを、楽しみに待ちたいと思います。

  • 車視点っていうことで、どうなるのかなと思って読んでいたけど、こういう視点も面白いとは思いました。
    見れるところ、見れないところが、普通に人が主人公の話とは違う点などが新鮮でした。
    車視点でないとなりたたない点などをあまり感じなかったのが少し残念かな。

    伊坂さんの話らしい感じで、ほかの話で出てきたメンバーも出演してたりして、サクッと読める本でした。
    伏線の回収もあって、楽しく読めた一冊です。

  • リズムが良くてどこか洒落た文章が読んでいて気持ちいい。

  • 人の言葉を使って話す車たちがとにかく可愛い!どの車も、人間という「親」がいる「子ども」で、素直で無邪気。車同士は話せるのに、人間とは通じ合えないことが、もどかしくも面白かった〜!

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プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業後、SEとして働くきながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。
2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。
上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されてきている。

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