交通事故鑑定人 -鑑定歴五〇年・駒沢幹也の事件ファイル (角川oneテーマ21) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  •  著者は週刊誌やバイク雑誌などで交通事故に関する連載記事を持つ方で、自身も大型バイクでツーリングするとのこと。本書はそのタイトルから「事故現場に残されたわずかな痕跡を徹底的に調査することで、その時何が起きたのか科学的に解明する」…という話かと思ったら、大半は警察と司法の無能さを糾弾する内容でした。

     しかも大半が過去に何らかの媒体で執筆した記事の引用で、「寄せ集め」という印象を受けます。できればもっと鑑定の詳細を多く紹介してほしいと感じました。

     それはさておき本書でかなり力を入れて訴えられている司法と警察の問題については、エピソードをどこまで信じるべきかわかりませんが、何かあったら身を守るためにあまり彼らを信頼せず、物的証拠の保存は自分でしっかりやるべきというメッセージだけはしかと受け止めました。

     バイクは既に手放し、車もたまにしか運転しなくなりましたが、お世辞にも運転がうまいとは言えませんので、いざという時には備えておきたいと思います。

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著者プロフィール

1963年、京都市生まれ。ノンフィクション作家。主な著書に、『自動車保険の落とし穴』(朝日新書)、『家族のもとへ、あなたを帰す 東日本大震災犠牲者約1万9000名、歯科医師たちの身元究明』(WAVE出版)、『開成をつくった男、佐野鼎』(講談社)などがある。また、児童向けノンフィクションに、『柴犬マイちゃんへの手紙』、『泥だらけのカルテ』(ともに講談社)がある。なお、『示談交渉人裏ファイル』(共著、角川文庫)はTBS系でドラマシリーズ化、『巻子の言霊 愛と命を紡いだ、ある夫婦の物語』(講談社)はNHKでドラマ化された。ウェブ記事「交通事故で息子が寝たきりに――介護を続ける親の苦悩と、『親なき後』への不安」で「PEPジャーナリズム大賞」2022特別賞受賞。
公式HP https://www.mika-y.com/

「2022年 『コレラを防いだ男 関寛斎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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