池上彰と考える、仏教って何ですか? [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 仏教の開祖はお釈迦様であると断言してしまうには、あまりにもかけ離れた日本の仏教感に違和感を感じて読みました。インドから中国にわたり、日本でまた新たな解釈がなされ、変化せざるを得なかったプロセスがわかりやすく書いてありました。
    日本の仏教は現在、13派の宗教に分かれたということですが、ひとつひとつの教えを学び、自分の性格にフィットする宗教を、「信仰」するのではなく、自分の思想や哲学の指南書としたいと思いました。
    世の中で起きる事象を宗教の観点から考察すると、どこかでつじつまが合わなくなります。その点、仏教は世界の宗教の中で、もっとも科学技術と相性のいい宗教なのではないでしょうか?とはいえ、仏教も完璧?ではないと思います。宗教の教えを盲目的に信じると、自分自身がどこかで無理につじつま合わせをしようとします。それはとても危険な考えだと思います。ですので、前にも書きましたが、あくまで自分の思想や哲学程度にとどめておくべきだと思いました。
    とてもいい本でした。読んでよかったです。

著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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