スウィング・オブ・ザ・デッド [DVD]

監督 : ジェレミー・ガードナー 
出演 : ジェレミー・ガードナー  アダム・クロンハイム  アラーナ・オブライアン  ラリー・フェセンデン 
  • アメイジングD.C.
3.55
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本棚登録 : 17
感想 : 4
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  • / ISBN・EAN: 4580189027877

感想・レビュー・書評

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  • 制作年:2012年
    監 督:ジェレミー・ガードナー
    主 演:ジェレミー・ガードナー、アダム・クロンハイム、アラーナ・オブライアン、ラリー・フェセンデン
    時 間:100分
    音 声:英:ドルビーデジタルステレオ


    ゾンビ達で溢れ荒廃した世界で生き残る野球大好きコンビのベンとミッキー。
    どこかにあるはずの安楽の地を目指し、車で旅を続けていた。
    一見お気楽なキャンプ旅行。時には釣りをし、気分転換にキャッチボールをする。
    人家をみつけると、勝手に入り込んで食料や必要な物資を補給する。
    そして時々、ゾンビと遭遇する他は誰にも出会わない…。
    ゾンビ殺戮にも慣れて気ままな生活を楽しむ野性的なベンと、以前の平安な世界が恋しくてたまらない神経質なミッキー。
    ある日、たまたま拾ったトランシーバーの無線で、どこかに生存する女性の存在を知った二人がとった行動は。

  • 2017.11.22

    思いのほか面白かった。
    ゾンビ物の様式を採用しつつロードムービーとしても成立しているという。

    ゾンビ版イージーライダー(もっとみみっちいのは時代のせい?)

  • 原題の「The Battery」は電池と野球のバッテリー(投手と捕手)の
    Wミーニングなんでしょうね。

    主役はベニー&ミッキーという、元野球チームのバッテリーコンビ。
    元キャッチャーのベニーは、ヒゲぼうぼうで中年太りのオッサン。
    (ミッキー「この世界になってから太った奴はお前くらいだ」)
    演じるジェレミー・ガードナーは監督・脚本もかねております。

    非常に楽観的というか、世界がゾンビだらけになった
    (あ、前提説明してなかったけど大体想像付くよねw)今でも
    のんきにその状況を受け入れて居ます。

    相棒のミッキーは神経質目な元ピッチャー。
    ポータブルプレイヤーを手放さず、
    常に音楽を聞いて現実逃避をしている模様。

    いつゾンビに襲われるか判らないのに、周囲の音が聞こえなくなるくらい
    音楽に没頭しているのはどうかと、ベニーにも指摘されては居るんですけどね。

    冒頭のシーンはミッキーがプレイヤーの電池を取り替えている。
    何気ない日常?と思ったら、後ろの家からゾンビを殺したベニーが出てくるという。

    2人は釣りをしたり、空き家で物資を調達したりしながら
    一見のんびりとこの世界を生き抜いているようで、
    時々ゾンビに遭遇してはベニーが始末。

    ミッキーは「放っておけばいいんじゃない?」と消極的。
    この映画のゾンビはかなり遅く、やる気もないのでかなり危険度は低めなんですけどね。
    しかし、ベニーは「使命だから」と。
    これもベニーが正しいと思うんですけどねー。

    でも、ミッキーが寝ている間に
    バットとゾンビを入れてドアを閉め、
    「やばいぞミッキー!バットで殴り殺せ!」と、無理やり手を汚させるのは
    荒療治すぎではないかと思うんですけどね。

    こんな2人の性格の違いを「スウィング」と例え、
    バットの「スウィング」と合わせたんだとしたら、この邦題はなかなか頑張った方ですね。

    そんな2人はちょくちょく喧嘩もするんですが、
    広場を見つけてはキャッチボールで仲直り。
    んー。ホノボノゾンビムービーだな。


    しかし、色々不満がある中でも、ミッキーは特に女性に対しての欲求が高まっているみたい。
    彼女の家に行ってみたら、誰も居なかったんだけど、長逗留したいと言い出したり
    (パンツの匂いかいだり…変態か)するし。

    先述したとおり、この映画のゾンビは大したことないので、
    基本的に車の中に居れば安全は確保できるため、
    ミッキーが一人、車の中にいた時に、若い女のゾンビが襲ってきたら、
    中のミッキーはそれを見てマスターベーションをはじめる始末。

    そんなある日、手に入れたトランシーバーの性能を試していたところ、
    混線して他の生存者グループの通信を聞く。
    どうやらその連中は、一箇所にとどまっての生活が出来ているらしく、
    子供が誕生日に見たいと言い張った「トレマーズ」のDVDを探しに行くとか言っている。

    ベニーとの2人の生活にも飽き飽きしていたミッキー。
    早速連絡を取ろうとするが、「俺達にはかかわるな」とすべないお返事。
    しかし、ベニーはその通信相手、特に女性のアニーに執着して、
    折を見てはトランシーバーに話しかけるのでした。


    その後なんやかんやあって、アニーとは遭遇できるのですが、
    こいつが確かに若い美人ではあったものの、
    ベニーの足を打ち抜いた上、彼らの車のキーを草むらに投げ捨てて去っていくという
    彼らにとっては最悪の行動を取る女でした。

    キーがみつからねー、といっていると、そこにゾンビの集団が。
    車に避難すればとりあえず攻撃は防げるのだが、それ以外の打開策も無く、
    食料・水は無くなっていく…。

    ゾンビがバンバン窓をたたく音を
    「雨音だと思えば気にもならない」というベニーだが、
    やまない雨はないが、去らないゾンビがそこらじゅうに居るわけで。

    この車に閉じ込められてからの一連の流れも、
    一見ダラダラしているようで、それだけに
    2人のモヤモヤした感じが非常に見れてなかなか良い感じです。



    いい話なのでネタバレしてしまっていいのかな、と思いますが
    自分が忘れたら嫌なので書いちゃう。



    手の打ちようが無くなったところで、ミッキーが、これまで何度か話に出てきていた
    「3ヶ月も閉じ込められていた家からあっさりと抜け出せた作戦」をもう一度やってみないか?と提案。
    しかし、家から抜け出したのとは状況が違いすぎて、ちょっと無理だろうと。

    そこで、意を決してキーを再度捜しに行くことにしたミッキー。
    これまで汚れ仕事や危険なことはべニー任せだったが、
    ベニーが足を撃たれたのは自分のせいである、という意識もあったんでしょう、
    また、現実的に片足負傷した男に任せられる任務ではなかったんでしょう。

    トップルーフから車を抜け出し、キーを捜しに行くミッキー。

    …しばらくして戻ってきたミッキーの手にはキーは無く、
    ゾンビにかまれているという始末。

    大騒ぎの末、ミッキーを撃ち殺してしまったベニー。
    悶々としながらも、ゆったりタバコを吸いながら車の中をゴロゴロ。

    この時間感も非常にいいんだよなー。なんか判る。

    最後は、バッテリーの象徴である野球のボールを解体。
    皮をむき、糸を解いて芯を取り出す。
    (この作業、脱出するための何かの役にたってたのかな?物語的に意図するところは明白だけど)

    トランシーバーの向こうのアニーに向かって、
    ミッキーの死を告げ、自分が「3ヶ月も閉じ込められていた家からあっさりと抜け出せた作戦」を
    もう一度試すことを伝える。

    その作戦とは、「表のドアを開けてゾンビがよってきたら裏から逃げる」だけ。
    単純だけど確かに車では再現は難しい。
    でも、どうせそれをやるならミッキーと一緒にやっておけば…っていうのは
    一人で悶々としている時間には思っただろうねー。

    で、ラストはトップルーフを開け放った後、後部から脱出したベニー。
    その後どうなるかは神のみぞ…というエンド。


    全体的に金が無く、まったりとした雰囲気の映画で
    序盤はあ、「COLIN」とかが超まったり系で成功したので、低予算ゾンビ映画として
    この手で行けば、っていうフォロワーが増えたら憂鬱だな、この映画も退屈そうだな、
    と思ったのですが、なんつーか、空気感が非常に性にあって、いい感じでした。

    期待値がひくかったのもあって、ちょっと拾い物感あって高評価。


    あのねー、学生時代のどっかで、相棒的な奴と家でゴロゴロしたり(お互い違う漫画読んでるだけだったりね)、
    「じゃぁ飯でも行くか」なんて、連れ立って行ったり、その後部屋に帰ってきて
    またまったりした時間をすごしたり、って言う経験がある人だったらこの空気感わかってもらえそうな気がする。

    俺はかなりアリだった。

  • ゾンビモノとしてはかなりいい出来です。秀作であると思います。
    野球のバッテリーだった2人のやり取りが秀逸で、本当にこんな世界になってしまったら…こんな風に生きていくのかな…なんて考えちゃうほどやたらリアリティがあってとてもいい作品でした。
    当初チャランポランに見えるキャッチャー君の方がピッチャー君より、しっかりとリアルを見定めていた…そんな話なんです。

    ほぼゾンビは出てこないですけど、もはや普通の世界ではなく、リアルを見つめて絶望しながらも安易に自死を選択せず諦めずに生き残るか、リアルを受け止めることができずに、何処かに元に戻すスイッチでもあるんじゃないかと人にすがって甘えをながらも生きている…
    対極にある二人、いろんな感情が吹き出しているんだけど、お互いに必要な相棒である事をちゃんとわかっている所がちょっと泣かせました…
    ラストシーンのあの目力は「絶対に死ぬもんか」って意思を強く感じさせるいいシーンでしたね。
    これは観ておいて損しない作品です。是非ご覧あれ〜

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